🥇 導入:「教えるAI」から「完結させるAI」への脱皮
第2回、第3回を通じて、あなたのエージェントは「誰よりも正確な知識」を手に入れました。
しかし、ここで厳しい現実を突きつけます。
知識だけでは、2026年の市場で高い報酬を得ることはできません。
「調べた結果、こうなっていました」と報告してくるエージェント。
「調べた結果に基づいて、すでにシステムへの入力と発注を済ませておきました」と報告してくるエージェント。
クライアントが10倍の単価を支払うのは、間違いなく後者です。
ビジネスの現場が求めているのは「アドバイザー」ではなく、実務をこなす「実行部隊」なのです。
2026年現在、多くのWebサービスや社内システムには、依然としてAPI(システム連携の窓口)が整備されていません。
そこで今回は、Difyとブラウザ操作ライブラリ「Playwright」を連携させ、AIに「手足」を授ける実装術を実況します。
🥈 本編1:APIの壁を破壊する「Web Agent」という概念
なぜ今、Playwrightが必要なのか。
それは、現実世界のビジネスが「APIで繋がるほど綺麗ではない」からです。
1. 「API未対応」は商機の宝庫
役所のポータルサイト、銀行の法人用オンライン画面、地方の中小企業が使う古い在庫管理システム……。
これらはAPIを公開していませんが、私たちが日常的に「ログインして操作」している場所です。
AIにブラウザのボタンを探させ、クリックさせることができれば、これまで「人間にしかできない」と思われていた事務作業のすべてがマネタイズの対象に変わります。
2. 「見たまま」を処理するマルチモーダルな実行力
最新のAI(GPT-4oなど)は、画面を「見る」ことができます。
Playwrightで取得したスクリーンショットをAIに解析させ、「右上の『承認』ボタンを押せ」と指示する。
この「視覚的思考」と「ブラウザ操作」の融合こそが、2026年式の自動化の正体です。
もはや、エンジニアが複雑なスクリプトを一行ずつ書く時代は終わりました。
🥉 本編2:【実況】Dify × Playwrightで構築する「自律型実行フロー」
私が実際に「Web操作代行」として高単価で受注している、エージェントの内部構造を公開します。
ステップ1:ブラウザ操作専用の「中継サーバー」を立てる
Dify単体ではブラウザを動かせません。
そこで、PythonやNode.jsで「Playwrightを待機させるAPIサーバー」を構築します。
「Difyからの『Amazonで在庫を確認せよ』という指示を受け取り、サーバー側でブラウザを起動、ログインし、結果をDifyに返す。
この『橋渡し』を作ることで、Difyは一気に現実世界への干渉力を手に入れます」
ステップ2:AIによる「自律的なリトライ(再試行)」
Webサイトの仕様は、突然変わります。
ボタンの色が変わっただけで止まってしまう従来のスクリプトに対し、私たちのエージェントには「知性」があります。
「エラーが出たら、エージェント自身に『なぜ失敗したか?』を考えさせる。
画面を再スキャンさせ、新しいボタンを特定し、自力でタスクを再開させる。
この『自己修復(Self-Healing)』のプロンプトを組み込むことで、24時間365日、止まらない自動化が実現します」
ステップ3:セキュリティと「人間の承認」の共存
物理的に何かを発注したり、送金したりする場合、100%の自動化はリスクを伴います。
「重要なアクションの前には、Difyの『承認ノード』を挟む。
エージェントがブラウザの準備を整え、『この内容で決済して良いですか?』と私のスマホにLINEで通知する。
私がYESを押した瞬間、エージェントが物理的にタスクを完結させる。
この安心感が、高単価案件を獲得する秘訣です」
🏅 結論:「アクション」こそが最高の商品になる
「代わりにやっておきました」
この一言が、あなたのAIエージェントを「ただのチャットボット」から、「24時間働くサイバー社員」へと昇格させます。
APIがないことを理由に自動化を諦めていたすべての企業の悩みは、今やあなたの商機です。
画面の中の知性に「手足」を授け、本当の意味での「労働からの卒業」へ向けた自動収益を掴み取りましょう。
🏁 結び:次回、特定業界への「特化型」実装
最強の知識(RAG)と最強の手足(Web操作)を手に入れたエージェント。
次はこの怪物をどの市場に解き放つかが重要です。
次回第5回は、「実戦:不動産・法務。特定業界の専門資料を食わせ、現場で使える『プロの分身』を作る」をお届けします。
汎用AIを卒業し、特定の領域で「手放せない専門家」として君臨させるプロセスに迫ります。


