毎日更新の裏側で、擦り切れていた私へ。インプットの時間をあきらめない。毎日ブログを書きながら、リアルタイムで「自動販売機型メディア」を組み立てる現在進行形の実験室。

【第3回】誰の心にも刺さらない理由。「たった1人のあの人」にだけ届ける勇気の育て方

【第3回】誰の心にも刺さらない理由。「たった1人のあの人」にだけ届ける勇気の育て方

こんばんは、斎藤です。

「できるだけ多くの人に読まれたい」
「幅広い層に役立つ記事を書かなければ」

ブログの前に座ったとき、そんなふうに考えて
誰が読んでも100点満点の、
綺麗で非の打ち所がない文章を
目指してはいませんか?

しかし、これこそが「誰の心にも刺さらない
最大の原因」であり、発信者を最も
疲れさせる底なし沼です。

みんなに届けよう、みんなに嫌われないように
しようとすればするほど、言葉のトゲは丸くなり、
どこかの教科書で見たような、
冷たくて退屈な「正論」になってしまいます。

ネットの街に溢れる有益なノウハウを
すべて引き算した私たちが、
最後に、そして絶対に手放してはならない
たった1つの本質。

それは、大勢のフォロワーという幻ではなく、
あなたの目の前にいる
「たった1人のあの人」の存在です。

万人受けを狙って言葉を薄め、
誰の記憶にも残らない「透明な文章」に
なってしまうのは、もう終わりにしましょう。
ターゲットを極限まで引き算する勇気こそが、
あなたのメディアに本物の息吹を吹き込みます。

1. 「みんな」という存在しない幻を引き算する

「ターゲットを1人に絞ったら、
他の人に読まれなくなってしまうのではないか」

そんな不安が頭をよぎるかもしれません。
しかし、ここで1つの事実を受け入れる必要があります。
それは、ネットの世界に「みんな(群衆)」という名の
人間は存在しない、ということです。

私たちがSNSのフォロワー数や、ブログの
PV(アクセス数)といった数字を見ていると、
画面の向こうに大きな「人の群れ」が
集まっているような錯覚を覚えます。

ですが、リアルな読者の姿は全く違います。

読者はいつだって、深夜の静かなベッドの上や、
移動中の満員電車の片隅で、
「たった1人」でスマホの画面を
見つめているのです。

発信とは、大勢の観客に向けたスピーチではなく、
暗闇の中で1人の相手と向き合う
「孤独な1対1のコミュニケーション」に他なりません。

それなのに、文章の中で「みなさん、こんにちは」
「ブログ初心者のみなさんに役立つ情報を……」と
呼びかけた瞬間に、言葉のエネルギーは
霧のように霧散してしまいます。

読者は「あ、これは大勢に向けられた、
自分には関係のない綺麗事だな」と瞬時に察知し、
黙って画面を閉じて去っていきます。

だからこそ、まずあなたの頭の中から
「みんなに届けたい」という実体のない幻を、
綺麗さっぱりと引き算してください。

数千人、数万人の顔も見えない群衆を
振り向かせようとする必要はありません。
あなたが言葉を届けるべきなのは、
今、その画面の向こう側で、
かつてのあなたと同じ痛みを抱えて
じっと佇んでいる、たった1人の人間なのです。

2. 捏造ペルソナはいらない。ターゲットは「過去の自分」

ターゲットを1人に絞ろうとするとき、
多くのマーケティング本にはこんな手順が書かれています。

「年齢、性別、職業、年収、趣味、家族構成を細かく決めて、
架空のキャラクター(ペルソナ)を作り上げましょう」

真面目な人ほど、ノートを開いて
「名前は佐藤さん、32歳、都内在住の会社員で……」と
一生懸命にキャラクターを捏造しようとします。

しかし、これも今すぐ引き算してください。
会ったこともない架空の人物をどれだけ緻密に作り込んでも、
「その人が本当に何に悩み、夜も眠れないほど
何に怯えているのか」というリアルな感情までは、
絶対に想像できないからです。

結局、データから捏造したペルソナに向けて書いた文章は、
どこか他人事のような、上辺だけの冷たいアドバイスに
なってしまいます。

では、私たちが設定すべき、
最も確実で、絶対にブレない「たった1人のあの人」とは
一体誰なのか。

それは、「数ヶ月前、あるいは数年前の、
情報過多で動けなくなっていた、あなた自身」です。

  • 有益な情報を集めすぎて頭がパンクしていた、あの頃の自分。
  • 「武器を増やさなきゃ」と焦って、すり減っていたあの日の自分。

過去のあなたなら、捏造する必要なんてありません。
何に傷つき、何に悩み、どんな言葉をかけてほしかったのか、
誰よりもあなた自身が痛いほどよく知っているはずです。

「大丈夫、そんなにたくさんの鎧をまとわなくても、
やらないことを決めれば、ちゃんと身軽に歩き出せるよ」

あの頃の自分が、喉から手が出るほど欲しかった
「迷いを断ち切る1行」を、今のあなたが
そっと手紙を書き送るように届けてあげる。

最高のターゲットを「過去の自分」というたった1人に
まで引き算したとき、あなたの文章から迷いが消え、
魂が宿った本物の言葉が溢れ出し始めます。

3. 1人に絞る勇気が、ドミノ倒しのように広がる

「過去の自分、たった1人のために書く」

その決断は、一見すると市場を狭め、
アクセス数を自ら捨てているように
思えるかもしれません。

しかし、現実は真逆です。
1人の心を深く揺さぶった言葉は、
同じ痛みを抱えた何十、何百、何千人もの心に、
ドミノ倒しのように次々と突き刺さっていきます。

なぜなら、あなたが過去に流した涙や
抱えていた焦りは、あなただけのものではないからです。
ネットの海のどこかで、今まさに
あの頃のあなたと全く同じ暗闇の中で、
出口を探して震えている人が必ずいます。

万人向けの綺麗事は、誰の心も動かせません。
ですが、一人の人間に向けて放たれた
「純度100%の本音」は、
同じ背景を持つ人の心を強烈に惹きつけます。

「あ、これは自分のために書かれた記事だ」

そう読者に思わせた瞬間、
あなたの発信はその他大勢の有益なノウハウを凌駕し、
替えの利かない「唯一無二の資産」へと変わるのです。

みんなを救おうとしなくていい。
まずは、あの日のあなたを救うための
1行を紡ぐことから始めましょう。

4. 【第3回・限定案内】大勢のノイズを遮断し、たった1人と深く繋がる書斎へ

「過去の自分」に向けて、
まっすぐな手紙を書く。

その大切さは分かっても、いざブログを公開しようとすると、
「やっぱり批判されたら怖いな」
「大勢の人にどう思われるだろう」と、
周囲の視線というノイズが再び頭をもたげてきます。

オープンなSNSやブログの街で、
たった1人に向けた尖った本音を叫び続けるのは、
少しだけ勇気がいるものです。

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