第1章 正解を探し続けるほど、決められなくなる
何かを始めようと思ったとき、
まずGoogleで検索する。
SNSで誰かの意見を見る。
YouTubeで解説動画を見る。
そして最後に、AIに聞いてみる。
今では、これが当たり前になりました。
分からないことがあれば、すぐに調べられる。
昔なら何日もかけて調べていたことを、数分で知ることもできます。
これは、とても便利なことです。
知らないことを知る。
失敗を減らす。
選択肢を比較する。
そういう意味では、情報を集めることには大きな価値があります。
でも、
ここには一つ落とし穴があります。
調べれば調べるほど、決められなくなることがある。
ということです。
例えば、
「副業を始めたい。」
と思ったとします。
まずはGoogleで、
「おすすめの副業」
と検索する。
すると、たくさんの情報が出てきます。
ブログ。
YouTube。
アフィリエイト。
動画編集。
Webライター。
オンライン講師。
AIを使った仕事。
SNS運用。
たくさんの選択肢があります。
そこで、
「どれが一番稼げるんだろう。」
と考える。
今度は、
「副業 おすすめ」
「副業 初心者」
「副業 稼ぎやすい」
と検索する。
さらにYouTubeを見る。
SNSで実際にやっている人の投稿を見る。
成功している人の話を読む。
AIにも、
「自分に向いている副業を教えて」
と聞いてみる。
すると、また新しい選択肢が出てくる。
最初は、
「何か一つ始めよう。」
と思っていたはずなのに、
気づけば、
「もう少し調べてから決めよう。」
となっています。
そして、
また調べる。
また比較する。
また別の意見を見る。
そのうち、
「結局、何が正解なのか分からない。」
となってしまう。
これは、副業に限った話ではありません。
転職するときもそうです。
どの会社がいいのか。
どんな働き方がいいのか。
年収はどれくらい必要なのか。
口コミはどうなのか。
将来性はあるのか。
いくらでも調べられます。
買い物でも同じです。
スマートフォンを買う。
パソコンを買う。
家電を買う。
旅行先を決める。
ホテルを選ぶ。
検索すればするほど、
「こっちのほうがいいかもしれない。」
「いや、こっちのほうが評判がいい。」
「もう一つ比較してみよう。」
となる。
選択肢が減るどころか、
どんどん増えていきます。
もちろん、
情報が多いこと自体が悪いわけではありません。
問題なのは、
「自分で決めるための情報収集」が、いつの間にか「決めないための情報収集」に変わってしまうことです。
ここは、
とても大きな違いです。
必要な情報を集めて、
「ここまで分かれば決められる。」
となったら、そこで終わる。
これが、
自分で決めるための情報収集です。
一方で、
「もっと良い情報があるかもしれない。」
「もっと詳しい人の意見を見たい。」
「まだ知らない方法があるかもしれない。」
と調べ続ける。
こちらは、
決めることを先延ばしにしている状態かもしれません。
そして、
今の時代は、
この先延ばしがとても簡単にできます。
Googleを開けば、
次の情報が出てくる。
SNSを開けば、
誰かの体験談が流れてくる。
YouTubeを開けば、
次のおすすめ動画が出てくる。
AIに質問すれば、
さらに詳しい答えが返ってくる。
つまり、
「もう十分です。」
と自分で止めない限り、
情報収集には終わりがありません。
ここが、
今の時代の難しいところです。
昔は、
情報が足りなくて困ることがありました。
でも今は、
情報が足りないというより、
情報が多すぎて決められないことがあります。
だから、
迷ったときに必要なのは、
さらに情報を追加することではないのかもしれません。
むしろ、
一度、
情報から離れることです。
Googleを閉じる。
SNSを見るのをやめる。
YouTubeを止める。
AIへの質問を一度終わらせる。
そして、
自分に問いかけてみる。
「自分は、本当はどうしたいんだろう。」
ここから、
自分の選択が始まります。
SINGLESELFが大切にしているのは、
情報を捨てることではありません。
情報を集めることより、自分で決めることを上位に置くことです。
誰かの正解を知ることはできます。
でも、
その正解を自分の人生にそのまま当てはめることはできません。
他人にとっての正解と、
自分にとっての正解は、
同じとは限らないからです。
だから、
「正しい選択を探す。」
だけではなく、
「自分は、この選択をする。」
と決めることが大切になります。
もちろん、
決めたからといって、
必ずうまくいくわけではありません。
間違えることもあります。
後悔することもあります。
途中で、
「やっぱり違った。」
と思うこともあります。
でも、
それでいいのです。
なぜなら、
自分で決めた選択なら、
自分で修正できるからです。
他人の正解をそのまま選んで、
うまくいかなかったとき、
「誰かがそう言っていたから。」
となってしまう。
でも、
自分で決めたなら、
「じゃあ、次はどう変えよう。」
と考えることができます。
人生に必要なのは、
一度も間違えないことではありません。
自分で選び、自分で修正できることです。
だからこそ、
正解を探し続ける前に、
一度、
「ここまでで十分。」
と言ってみる。
そして、
最後は自分で決める。
それが、
迷わないための最初の一歩なのかもしれません。
第2章 誰かの正解を、自分の答えにしない
Googleで検索する。
SNSで体験談を見る。
YouTubeで成功している人の話を聞く。
AIに質問する。
こうやって情報を集めていると、
いつの間にか、
「この人がこう言っているから、これが正解なんだ。」
と思うことがあります。
もちろん、
誰かの経験を参考にすることは悪いことではありません。
むしろ、
自分だけでは分からないことを知るために、
他人の経験はとても役に立ちます。
失敗した人の話を聞けば、
同じ失敗を避けられるかもしれない。
経験者の方法を知れば、
遠回りを減らせるかもしれない。
専門家の意見を聞けば、
判断するための材料が増える。
だから、
情報を参考にすること自体は、
とても大切です。
ただ、
一つだけ気をつけたいことがあります。
参考にすることと、決断を任せることは違います。
例えば、
転職するかどうか迷っているとします。
そこで、
「転職したほうがいいですか?」
と検索する。
すると、
「転職したほうが人生が変わった。」
という人もいれば、
「会社員を続けたほうが安定している。」
という人もいます。
さらに、
「今の時代は副業を始めるべき。」
という意見もあれば、
「まずは本業に集中したほうがいい。」
という意見もある。
どれも、
それぞれの人にとっては、
本当の話かもしれません。
でも、
その人にとって正しかったからといって、
自分にも同じように当てはまるとは限りません。
その人には、
その人の生活があります。
家族がいるかもしれない。
使える時間が違うかもしれない。
持っているお金も違う。
仕事の経験も違う。
大切にしているものも違う。
だから、
誰かの成功例をそのまま自分に当てはめても、
同じ結果になるとは限らないのです。
ここで、
「じゃあ、何を信じればいいの?」
と思うかもしれません。
答えは、
すべてを疑うことではありません。
最後の判断だけは、自分の手元に残しておく。
ということです。
誰かの意見を聞く。
専門家の話を読む。
AIに整理してもらう。
友人に相談する。
それはいい。
ただし、
最後に、
「自分はどうするか。」
を決めるのは、
自分です。
これは、
すべてを一人で考えなければいけない、
という意味でもありません。
むしろ、
一人で考え続ける必要はありません。
分からないことは、
人に聞けばいい。
知識が足りなければ、
調べればいい。
選択肢が整理できなければ、
AIを使ってもいい。
大切なのは、
「教えてもらうこと」と「決めてもらうこと」を混同しないことです。
例えば、
AIに、
「自分ならどちらを選ぶべきですか?」
と聞くこともできます。
AIは、
条件を整理して、
メリットやデメリットを並べてくれるでしょう。
それによって、
自分では気づかなかった視点が見つかることもあります。
でも、
AIが自分の人生を生きてくれるわけではありません。
その選択をしたあとに、
どんな毎日を過ごすのか。
何を大切にするのか。
何を失っても構わないと思えるのか。
そこまで決められるのは、
自分だけです。
だから、
AIを使うなら、
「答えを教えてもらう道具」
ではなく、
「自分で決めるために考えを整理する道具」
として使ってみる。
Googleも同じです。
検索結果の一番上にあるから正しい。
SNSでたくさんの人が言っているから正しい。
YouTubeで有名な人が話しているから正しい。
そうではありません。
それらは、
あくまで判断材料です。
材料を集めることと、
料理を完成させることが違うように、
情報を集めることと、
自分の人生を決めることも違います。
そして、
情報が増えるほど、
「自分で決めなくてもいい理由」
も増えていきます。
「あの人はこう言っていた。」
「この動画ではこう説明していた。」
「AIはこう答えた。」
「SNSではこれが正解らしい。」
そうやって、
自分の判断を外側に置いてしまう。
すると、
選択の結果がうまくいかなかったとき、
「自分が選んだ。」
という感覚も薄くなります。
だからこそ、
最後の一歩だけは、
自分で決める。
たとえ、
「これで本当にいいのかな。」
と思っていてもいい。
完全に自信がなくてもいい。
誰かに背中を押してもらってもいい。
それでも最後に、
「よし、自分はこれにする。」
と決める。
その感覚が、
少しずつ自分の判断力を育てていきます。
これは、
大きな決断だけの話ではありません。
今日何をするか。
何を買うか。
どんな仕事をするか。
誰と付き合うか。
何に時間を使うか。
何をやらないか。
小さな選択を、
一つずつ自分で決めていく。
その積み重ねが、
「自分の人生を自分で選んでいる。」
という感覚につながっていきます。
SINGLESELFが考える「引き算」は、
情報を全部捨てることではありません。
他人の意見を聞かないことでもありません。
最後の判断まで、他人に渡してしまうものを減らすことです。
必要な情報は集める。
必要な意見は聞く。
必要ならAIも使う。
でも、
最後は自分に戻る。
「自分は、どうしたいのか。」
「自分は、何を大切にしたいのか。」
「自分は、これを選ぶのか。」
そこまで戻ってきたら、
もう一度、
情報を探し続けなくてもいいのかもしれません。
誰かの正解を知ることより、
自分で選んだという感覚を持つこと。
それが、
迷わないためには、
とても大切なのです。
第3章 すべての選択に、正解があるわけではない
「どっちを選べば正解なんだろう。」
人生で迷うとき、
私たちはつい、
正しい答えを探します。
転職するのか。
今の会社に残るのか。
副業を始めるのか。
やめておくのか。
引っ越すのか。
今の場所に残るのか。
新しい人間関係をつくるのか。
一人の時間を大切にするのか。
どちらにも、
メリットがあります。
どちらにも、
デメリットがあります。
だから、
「こっちを選べば絶対に正しい。」
とは言い切れません。
むしろ、
人生の大きな選択ほど、
最初から正解が分からないことのほうが多いのではないでしょうか。
例えば、
転職するとします。
新しい会社のほうが、
給料が高いかもしれない。
仕事も面白いかもしれない。
新しい経験もできるかもしれない。
でも、
実際に入ってみたら、
思っていた環境と違うかもしれません。
反対に、
今の会社に残ることを選んだとしても、
その後に新しい仕事を任されるかもしれない。
人との出会いがあるかもしれない。
今まで気づかなかった可能性が見えてくるかもしれない。
つまり、
選ぶ瞬間には、
その先に何が待っているのか分からないのです。
だから、
「正解を選んでから進む。」
という考え方だけでは、
人生はなかなか前に進みません。
ここで、
少し考え方を変えてみます。
正解を選ぶのではなく、選んだ道を自分で正解にしていく。
そう考えてみるのです。
もちろん、
どんな選択でも正解になる、
という意味ではありません。
明らかに自分に合わないこともあります。
途中で、
「これは違った。」
と気づくこともあります。
そのときは、
方向を変えていい。
やめてもいい。
戻ってもいい。
別の道を選び直してもいい。
大切なのは、
一度の選択を、
人生全体の判決にしないことです。
例えば、
ブログを始めたとします。
最初の記事が、
思ったほど読まれない。
そこで、
「ブログを始めたのは間違いだった。」
と考えることもできます。
でも、
「このやり方では読まれにくいことが分かった。」
と考えることもできます。
タイトルを変える。
テーマを変える。
記事の書き方を変える。
発信する場所を変える。
それでも違うなら、
別のことを始める。
その経験は、
次の選択をするときの材料になります。
つまり、
選択した瞬間には、
まだ「正解」になっていないのです。
そこから、
自分で試して、
考えて、
修正して、
少しずつ形をつくっていく。
その過程の中で、
「あのとき、この道を選んでよかった。」
と思えるようになることがあります。
だから、
人生の選択は、
テストの問題とは違います。
テストなら、
答えが決まっています。
正解は一つです。
でも、
人生には、
最初から答えが用意されていないことがあります。
同じ会社で働いても、
充実する人もいれば、
違う道を選びたくなる人もいる。
同じ場所に住んでも、
心地よいと感じる人もいれば、
別の場所を求める人もいる。
同じ仕事をしても、
楽しいと感じる人もいれば、
別の仕事に価値を感じる人もいる。
だから、
他人の答えを見つけたとしても、
それをそのまま自分の答えにする必要はありません。
そして、
自分が選んだ道が、
他の人から見て正解に見えなくてもいい。
大切なのは、
「自分にとって、この選択にはどんな意味があるのか。」
ということです。
ここにも、
SINGLESELFの「引き算」という考え方があります。
「絶対に正しい選択を探す。」
という考え方を、
少し手放してみる。
「失敗しない選択をしなければ。」
という不安を、
少し減らしてみる。
「後悔しない人生にしなければ。」
というプレッシャーも、
少し下ろしてみる。
すると、
選択そのものが、
少し軽くなります。
もちろん、
大切なことを何も考えずに決めればいい、
という話ではありません。
必要な情報は集める。
自分の価値観も考える。
メリットとデメリットも見る。
必要なら、
誰かに相談する。
そこまでやったら、
最後は選ぶ。
そして、
選んだあとに、
自分の道をつくっていく。
この順番でいいのです。
「正解が分からないから、決められない。」
ではなく、
「正解はまだ分からない。でも、自分はこれを選んでみる。」
そうやって進んでみる。
もし違ったら、
修正する。
それでも違ったら、
また選び直す。
人生には、
その余白があります。
だから、
一度の選択に、
すべてを賭けなくてもいい。
今の自分が選べるものを、
今の自分なりに選ぶ。
その先で、
少しずつ答えをつくっていけばいい。
正解を見つけてから、
人生を始める必要はありません。
選んだあとから、自分の人生をつくっていけばいいのです。
第4章 迷ったら「何を大切にしたいか」に戻る
何かを決められないとき、
私たちは、
「みんなはどうしているんだろう。」
と考えます。
友人はどうしているのか。
成功している人はどうしているのか。
世間ではどちらが普通なのか。
専門家は何と言っているのか。
SNSでは、どちらを選んでいる人が多いのか。
そうやって、
自分の外側に答えを探します。
もちろん、
他人の考えを参考にすることは悪くありません。
知らないことを教えてもらえる。
自分にはなかった視点を持てる。
失敗を避けるヒントも得られる。
だから、
誰かの意見を聞くこと自体は、
必要なことです。
でも、
いくら情報を集めても、
最後まで決められないことがあります。
それは、
情報が足りないからではなく、
「自分が何を大切にしたいのか」が決まっていないからかもしれません。
例えば、
「もっと収入を増やしたい。」
と思ったとします。
そこで、
転職する。
副業をする。
投資をする。
資格を取る。
起業する。
いろいろな方法を調べる。
でも、
ここで一度立ち止まってみる。
「自分は、なぜ収入を増やしたいんだろう。」
と考えてみるのです。
もし、
家族との時間を増やしたいからなら、
単純に収入が一番高い方法を選べばいいとは限りません。
もし、
将来への不安を減らしたいなら、
収入だけではなく、
安定性や働き方も大切になるでしょう。
もし、
自分の力で何かをつくりたいなら、
収入になるまで時間がかかっても、
副業や自分のメディアを育てることに意味があるかもしれません。
同じ「収入を増やしたい」という願いでも、
その奥にあるものによって、
選択は変わります。
だから、
「どっちが正しいんだろう。」
と迷ったときは、
質問を変えてみる。
「自分は、何を大切にしたいんだろう。」
こちらに戻ってみるのです。
これは、
人生の大きな選択だけに使える考え方ではありません。
仕事を選ぶとき。
住む場所を決めるとき。
何かを買うとき。
人間関係に悩んだとき。
休日の過ごし方を決めるとき。
何に時間を使うか迷ったとき。
いつでも使えます。
例えば、
「もっと予定を入れたほうが充実するのでは。」
と思ったとします。
でも、
自分が今大切にしたいのが、
ゆっくり過ごす時間なら、
予定を減らすことも一つの選択です。
「みんなが持っているから、自分も買ったほうがいい。」
と思っても、
自分にとって必要なものではないなら、
買わないという選択もできます。
「周りが転職しているから、自分も転職したほうがいい。」
と思っても、
今の自分が大切にしたいのが、
仕事以外の時間なら、
今の働き方を続ける意味もあります。
ここで大切なのは、
どちらが正しいかを決めることではありません。
自分にとって、何を優先するのかを決めることです。
人生には、
すべてを同時に手に入れることはできません。
収入を増やせば、
時間が減ることもある。
自由を増やせば、
安定を手放すこともある。
仕事を優先すれば、
家族との時間が減ることもある。
人付き合いを増やせば、
一人の時間が減ることもある。
だから、
「全部ほしい。」
と思ったままでは、
いつまでも決められません。
何かを選ぶということは、
同時に、
何かを今は優先しないことでもあります。
ここは、
これまでSINGLESELFで考えてきた、
「選ばない」という考え方にもつながっています。
選択肢を増やすことだけが、
自由ではありません。
自分にとって大切ではないものを手放すことで、自分に必要なものが見えてくる。
そんな自由もあります。
だから、
迷ったときに、
「どちらが得か。」
「どちらが正解か。」
「どちらを選べば後悔しないか。」
だけを考えなくてもいい。
「今の自分は、何を大切にしたいのか。」
と問いかけてみる。
家族との時間なのか。
自由なのか。
安心なのか。
成長なのか。
お金なのか。
健康なのか。
好きなことに使う時間なのか。
一人で過ごす時間なのか。
人によって、
答えは違います。
そして、
同じ人でも、
人生の時期によって変わります。
20代の自分と、
40代の自分では、
大切にしたいものが違ってもいい。
仕事を優先する時期があってもいい。
家族を優先する時期があってもいい。
自分のために時間を使う時期があってもいい。
だから、
一度決めた価値観を、
ずっと守り続ける必要もありません。
そのときの自分に、
もう一度問い直せばいいのです。
そして、
ここで一つだけ、
意識しておきたいことがあります。
最後に決める基準まで、他人に渡さないことです。
Googleは、
情報を教えてくれます。
SNSは、
他人の経験を見せてくれます。
YouTubeは、
さまざまな考え方を教えてくれます。
AIは、
選択肢を整理してくれます。
でも、
「自分は何を大切にしたいのか。」
までは、
自分で決めなければなりません。
だから、
迷ったら、
情報をもう一つ追加する前に、
一度、自分に戻ってみる。
「自分は何を大切にしたい?」
「今の自分に必要なのは何?」
「何を守りたい?」
「何なら手放してもいい?」
この問いに答えていく。
すると、
すべての情報を調べなくても、
少しずつ選択肢が絞られてきます。
正解を見つけたわけではありません。
ただ、
「自分にとって大切なもの」を基準に、選べるようになった。
それだけです。
でも、
それで十分なのです。
迷わない人とは、
最初から答えを知っている人ではありません。
迷ったときに、
他人の正解を追いかけ続けるのではなく、
自分の人生に戻ってこられる人です。
だから、
迷ったら、
また自分に戻ればいい。
「自分は、何を大切にしたいのか。」
その答えが、
あなたの選択を決める、
小さな基準になってくれます。
第5章 小さなことは、もっと適当に決めていい
ここまで、
正解を探しすぎない。
誰かの答えを自分の答えにしない。
すべての選択に正解があるわけではない。
迷ったら、自分が何を大切にしたいのかに戻る。
そんな話をしてきました。
でも、
実際の生活では、
毎日のように選択があります。
朝、何を着るか。
何を食べるか。
どの仕事から始めるか。
メールをいつ返すか。
休日をどう過ごすか。
何を買うか。
どの店に行くか。
こうした小さな選択まで、
毎回、
「本当にこれでいいのかな。」
と考えていたら、
それだけで疲れてしまいます。
だから、
小さなことは、もっと適当に決めていい。
そう考えてみてください。
ここでいう「適当」は、
投げやりになるという意味ではありません。
「完璧な答えを出そうとしない。」
という意味です。
例えば、
昼ごはんを何にするか。
毎日、
「今日一番コスパがいいものは何か。」
「一番健康的なのは何か。」
「一番満足できるものは何か。」
「口コミで評価が高い店はどこか。」
などと調べていたら、
昼ごはんを食べるだけで、
かなりの時間を使ってしまいます。
だったら、
「今日はこれでいい。」
と決める。
それでいいのです。
洋服もそうです。
「どちらの服を着たほうが一番印象がいいだろう。」
と毎朝悩み続ける必要はありません。
お気に入りを何着か決めておいて、
そこから選ぶ。
あるいは、
「今日はこれ。」
と適当に決める。
そのくらいで十分です。
仕事も同じです。
「一番効率のいい順番でやらなければ。」
と考え続けるより、
まず一つ始めてみる。
やってみて違えば、
順番を変える。
それでいい。
私たちは、
すべての選択を、
人生を左右する重大な決断のように扱ってしまうことがあります。
でも、
実際には、
後から変えられることがたくさんあります。
昼ごはんを失敗しても、
夕食があります。
服を選び間違えても、
明日は別の服を着ればいい。
仕事の順番を間違えても、
途中で入れ替えられる。
買い物をして、
思っていたものと違えば、
次から選び方を変えればいい。
つまり、
「後から変えられる選択」は、もっと軽く決めてもいいのです。
ここを意識するだけでも、
迷いはかなり減ります。
逆に、
簡単には変えられない選択もあります。
仕事を辞める。
引っ越す。
大きなお金を使う。
人生に大きく関わる決断をする。
こうしたことは、
少し時間をかけてもいい。
必要な情報を集めてもいい。
誰かに相談してもいい。
自分が何を大切にしたいのか、
じっくり考えてもいい。
大切なのは、
すべての選択に同じだけの時間とエネルギーを使わないことです。
そこで、
迷ったときには、
こんな三つの質問をしてみてください。
「これは、本当に重要な選択だろうか。」
「あとから変えられるだろうか。」
「自分は、何を大切にしたいのだろう。」
この三つを考えるだけでも、
少し整理しやすくなります。
例えば、
「新しいパソコンを買う。」
これは、
ある程度調べる必要があるかもしれません。
でも、
何十時間も比較し続けなければならないとは限りません。
必要な性能を決める。
予算を決める。
いくつか候補を見る。
そして、
「これでいい。」
と決める。
そのあと使ってみて、
必要なら次回の買い物に活かせばいい。
それで十分です。
選択に、
100点を求めなくていい。
80点くらいで決めてもいい。
場合によっては、
60点でもいい。
なぜなら、
選択には、「決めるための時間」だけでなく、「決めたあとに使う時間」も必要だからです。
ずっと迷っているということは、
それだけ自分の時間を、
選択そのものに使っているということです。
そして、
その時間は、
本当に大切なことに使える時間でもあります。
ブログを書く時間。
仕事を進める時間。
家族と過ごす時間。
休む時間。
何もせずに過ごす時間。
そう考えると、
「迷い続けること」にも、
コストがあります。
だから、
選択に使うエネルギーも、
引き算していいのです。
すべてを考え抜く必要はありません。
すべてを比較する必要もありません。
すべての人の意見を聞く必要もありません。
「ここまで調べたら決める。」
「この条件を満たしたら選ぶ。」
そんなふうに、
自分なりの終了ラインを決めておく。
そして、
そこまで来たら、
一度、
考えることをやめる。
これは、
決して雑な生き方ではありません。
自分の時間を、何に使うかを選んでいるのです。
SINGLESELFが大切にしている、
「引き算」という考え方も、
ここにつながっています。
人生を良くするために、
もっと情報を集める。
もっと知識を増やす。
もっと選択肢を増やす。
もっと効率を高める。
そうやって、
足していくことだけが、
人生を良くする方法ではありません。
むしろ、
「これはもう考えなくていい。」
「これは今は選ばなくていい。」
「ここまでで十分。」
そうやって、
余計な判断を減らしていく。
すると、
本当に大切なことに、
自分の頭と時間を使えるようになります。
そして、
これまでの話を、
一つにつなげてみてください。
情報が多いから、
迷う。
だから、
正解を探し続ける。
でも、
情報を集め続けても、
正解が見つかるとは限らない。
誰かの正解を参考にしても、
それが自分の答えになるとは限らない。
人生には、
最初から正解が用意されていない選択もある。
だから、
迷ったら、
「自分は何を大切にしたいのか。」
に戻る。
そして、
小さなことなら、
もっと軽く決める。
大切なことなら、
必要なだけ考える。
それでいいのです。
迷わないために必要なのは、
判断を速くすることではありません。
何でも即決できる人になることでもありません。
自分にとって重要なことと、そうではないことを分けることです。
そして、
重要ではないことに、
必要以上の時間を使わない。
それだけでも、
人生の中の「迷い」は、
少しずつ減っていきます。
もちろん、
迷うこと自体が悪いわけではありません。
大切なことほど、
簡単には決められないものです。
悩むこともある。
立ち止まることもある。
誰かに相談することもある。
それでいい。
ただ、
「もっと調べれば、
絶対に正しい答えが見つかる。」
と思って、
いつまでも動けなくなる必要はありません。
必要なところまで考えたら、
自分で決めてみる。
違ったら、
あとから変えればいい。
そのくらいの気持ちでいいのです。
そして、
その選択の結果を、
少しずつ自分の人生に合わせていく。
それが、
「自分で選ぶ」ということなのだと思います。
迷わない人は、
迷いがない人ではありません。
情報を一切見ない人でもありません。
誰にも相談しない人でもありません。
迷っても、最後には自分のところへ戻ってこられる人です。
だから、
もし今、
何かを決められずにいるなら、
もう一つ情報を探す前に、
少しだけ立ち止まってみてください。
「これは本当に重要なことだろうか。」
「あとから変えられるだろうか。」
「自分は何を大切にしたいだろうか。」
そして、
必要なところまで考えたら、
「これでいこう。」
と決めてみる。
100点じゃなくていい。
自信満々じゃなくていい。
60点でもいい。
選んだあとに、
調整していけばいい。
あなたの人生を決める最後の一人は、あなたです。
その決定を、
いつまでも他人の正解に預けなくていい。
情報を減らす。
比較を減らす。
迷い続ける時間を減らす。
そして、
最後は自分で決める。
それが、
SINGLESELFの考える、
「迷わない技術」です。
コメント Comments
コメント一覧
コメントはありません。
トラックバックURL
http://akusokuzan116.com/choose-for-yourself/trackback/