第1章 続けられないのは、意志が弱いからではない
「今年こそ、続けよう。」
そう思って始めたことが、いつの間にか終わっていた。
ブログ。
運動。
勉強。
読書。
副業。
早起き。
新しい習慣。
最初は、
「今度こそ続ける。」
と思っていたはずなのに、
三日でやめてしまった。
一週間でやらなくなった。
最初の勢いがなくなったら、自然と離れてしまった。
そんな経験は、誰にでもあると思います。
そして、
「自分は意志が弱い。」
「どうして自分は続けられないんだろう。」
と、自分を責めてしまう。
でも、
本当にそれは、
「意志が弱いから」なのでしょうか。
もしかすると、
続けられない原因は、自分ではなく「続け方」にあるのかもしれません。
例えば、
「毎日1時間、ブログを書く。」
という目標を立てたとします。
最初の数日は、頑張れる。
新しいことを始めたばかりなので、やる気もあります。
ところが、
仕事が忙しくなる。
予定が入る。
疲れて帰ってくる。
体調が悪くなる。
そうすると、
「今日はできなかった。」
となります。
一日できない。
すると、
「明日からまたやろう。」
と思う。
でも、翌日も忙しい。
そして数日が過ぎる。
気づけば、
「もう続いていない。」
という状態になっている。
そこで、
「やっぱり自分には継続力がない。」
と考えてしまう。
でも、少し考えてみてください。
仕事をしながら、
家族との時間をつくり、
休む時間も確保しながら、
毎日1時間の新しい習慣を追加する。
それは、本当に今の生活に合った目標だったのでしょうか。
最初はできても、
長く続けるのが難しいのは、
それほど不思議なことではありません。
だから、
「自分は続けられなかった。」
と考える前に、
「そもそも、続けられる大きさだったのか。」
を考えてみる。
これだけでも、
見え方は変わります。
私たちは何かを始めるとき、
つい最初から大きな目標を立てます。
毎日やる。
一時間やる。
毎日10ページ読む。
毎日走る。
毎日記事を書く。
毎日SNSを投稿する。
そして、
できなくなると、
「失敗した。」
と考える。
でも、
継続に必要なのは、
最初から大きく頑張ることではありません。
むしろ、
「これなら、忙しい日でもできる。」
と思えるくらいまで、
小さくしておくことが大切です。
ブログなら、
一日1記事ではなく、
タイトルだけ考える。
見出しを一つ作る。
100文字だけ書く。
それでもいい。
運動なら、
毎日1時間ではなく、
10分だけ歩く。
読書なら、
一冊読むのではなく、
1ページだけ読む。
勉強なら、
1時間机に向かうのではなく、
10分だけやる。
もちろん、
余裕がある日は、
もっとやっていい。
でも、
「最低限ここまでできればいい。」
というラインを低くしておく。
そうすると、
続けるために必要なエネルギーが小さくなります。
ここで、
SINGLESELFの「引き算」という考え方がつながってきます。
続けるために、
何を足せばいいか。
そう考えるのではなく、
何を減らせば、続けられるか。
と考えてみる。
目標を減らす。
作業量を減らす。
時間を減らす。
準備を減らす。
完璧さを減らす。
そして、
「毎日絶対にやらなければいけない。」
というプレッシャーも減らす。
続けられない自分を、
無理やり変えようとするのではありません。
続けにくい環境や方法のほうを、
少し変えてみる。
それだけでもいいのです。
そして、
もう一つ見直したいものがあります。
それは、
「続けたら、すぐに結果が出るはず」という期待です。
ブログを始めたら、
すぐにアクセスが増える。
運動を始めたら、
すぐに体が変わる。
勉強を始めたら、
すぐに理解できる。
副業を始めたら、
すぐに収入が増える。
そんなふうに考えていると、
結果が出ない時期が苦しくなります。
「これだけやっているのに、何も変わらない。」
そう感じるからです。
でも、
継続の最初の時期には、
外から見える結果がほとんどないことがあります。
ブログを書いても、
まだ誰にも読まれない。
勉強しても、
まだ成果が出ない。
運動しても、
見た目には大きな変化がない。
それでも、
文章を書く力は少しずつ身についているかもしれません。
知識は少しずつ増えているかもしれません。
体力も、少しずつ変わっているかもしれません。
つまり、
「結果が見えない」と「何も積み上がっていない」は、同じではありません。
ここを理解しておくことも、
継続するためには大切です。
そして、
継続を難しくするもう一つの原因があります。
それは、
「最初に決めたことを、ずっと続けなければいけない。」
と思ってしまうことです。
例えば、
最初はブログを書こうと思っていた。
でも、やってみたら、
動画のほうが自分には合っていた。
最初は毎日走ろうと思っていた。
でも、
実際には週に三回のほうが続けやすかった。
最初は資格の勉強をしようと思っていた。
でも、
途中で別の分野に興味が出てきた。
このとき、
「最初に決めたから、最後までやらなければ。」
と考える必要はありません。
やり方を変えていい。
頻度を変えていい。
目的を見直してもいい。
場合によっては、
やめてもいい。
続けることと、同じやり方を守り続けることは違います。
続けたいものがあるなら、
その方法を何度でも調整していいのです。
むしろ、
「どうすれば、もっと無理なく続けられるだろう。」
と考えることそのものが、
継続するための行動なのかもしれません。
だから、
続けられなかったときは、
「自分には継続力がない。」
と結論を出す前に、
一度だけ立ち止まってみてください。
目標が大きすぎなかったか。
完璧を求めすぎていなかったか。
結果を急ぎすぎていなかったか。
生活に合わない方法を選んでいなかったか。
本当はやりたいことではなく、
「やったほうがいい」と思っているだけではなかったか。
そこを見直してみる。
すると、
「続けられない自分」
ではなく、
「続けにくい方法を選んでいただけかもしれない自分」
が見えてくることがあります。
これは、
大きな違いです。
自分を責めなくてよくなるからです。
そして、
改善できるようになるからです。
続けられないなら、
もっと頑張る。
もっと強い意志を持つ。
もっと自分を追い込む。
そうする必要はありません。
まずは、
一つ減らしてみる。
一日の作業量を減らす。
目標を小さくする。
完璧を手放す。
結果を急がない。
自分に合わない方法を変える。
そうやって、
「続けるために必要のないもの」を減らしていく。
これが、
SINGLESELFの考える「続ける技術」の最初の一歩です。
継続は、
自分を追い込むことで生まれるものではありません。
自分が戻ってこられる場所をつくることでもあります。
今日はできなかった。
それでもいい。
昨日より少なくてもいい。
一週間、空いてしまってもいい。
またやればいい。
大切なのは、
「一度も途切れないこと」ではありません。
途切れても、もう一度戻ってこられることです。
だから、
「どうすれば毎日続けられるか。」
と考える前に、
「どうすれば、やめても戻ってこられるか。」
と考えてみてください。
そのほうが、
長い人生ではずっと現実的です。
続けるために必要なのは、
強い意志ではないのかもしれません。
自分に合った大きさ。
自分に合ったペース。
そして、
何度でもやり直せる余白。
それがあればいい。
続けられない自分を変える前に、続け方を変えてみる。
まずは、
そこから始めてみましょう。
第2章 毎日続けることを目標にしなくていい
「継続する」と聞くと、
毎日やることを思い浮かべる人は多いと思います。
毎日ブログを書く。
毎日運動する。
毎日勉強する。
毎日読書する。
毎日SNSを更新する。
一日も休まずに続ける。
それが「継続」だと思ってしまう。
だから、
一日できなかっただけで、
「続かなかった。」
と考えてしまいます。
でも、
本当にそうでしょうか。
例えば、
一年間で300日ブログを書いた人がいたとします。
残りの65日は書かなかった。
この人は、
「継続できなかった人」でしょうか。
おそらく、
そうではありません。
300日も書いている。
それだけ積み上げていれば、
十分に継続していると言えるはずです。
それなのに、
「毎日」という基準を持ってしまうと、
65日の休みばかりが気になってしまう。
これは、
少しもったいないことです。
継続を、
「一度も途切れないこと」
と考えてしまうと、
私たちは必要以上に自分を苦しめてしまいます。
一日休んだ。
予定が入った。
体調を崩した。
仕事が忙しかった。
旅行に行った。
家族との時間を優先した。
そんな日があってもいい。
人生には、
自分でコントロールできないこともあります。
毎日同じ時間に起きて、
毎日同じように働いて、
毎日同じ体調で、
毎日同じ気持ちで過ごす。
そんな生活は、
現実にはなかなかありません。
それなのに、
習慣だけには、
「毎日完璧にやること」
を求めてしまう。
これでは、
続けることそのものが苦しくなります。
だから、
継続の基準を、
少し柔らかくしてみる。
毎日ではなく、
週に三回。
週に三回ではなく、
週に一回。
それでもいい。
もちろん、
毎日やりたい人は、
毎日でもいい。
大切なのは、
「毎日でなければ意味がない」と決めつけないことです。
例えば、
ブログを書くことを考えてみます。
毎日1記事を書こうとすると、
かなりの負担になります。
仕事がある日。
家族との予定がある日。
疲れている日。
それでも、
「今日も書かなければ。」
と思ってしまう。
すると、
ブログを書くことが、
少しずつ「やりたいこと」ではなく、
「やらなければいけないこと」に変わってしまいます。
そして、
一度休む。
「昨日書けなかった。」
と気にする。
そのまま二日休む。
三日休む。
すると、
「もう続いていない。」
と思ってしまう。
ここで、
考え方を変えてみる。
「毎日書く」ではなく、
「今週、一本書く。」
これならどうでしょうか。
月曜日に書いてもいい。
水曜日でもいい。
土曜日でもいい。
忙しい週なら、
翌週に回してもいい。
それでも、
ブログを書くという行動そのものは、
続いています。
つまり、
継続には「毎日」という固定された形が必要なわけではありません。
自分の生活に合わせて、
続け方を変えていいのです。
これは、
「甘え」ではありません。
むしろ、
長く続けるための現実的な考え方です。
例えば、
毎日10キロ走る人と、
週に三回、3キロ走る人がいる。
どちらが偉いのでしょうか。
答えを決める必要はありません。
大切なのは、
その人が、
自分の生活の中で無理なく続けられているかどうかです。
毎日できる人は、
それでいい。
毎日は無理だけれど、
週に数回ならできる人もいる。
月に数回ならできる人もいる。
それぞれでいいのです。
SINGLESELFが大切にしたいのは、
他人のペースではなく、
「自分が戻ってこられるペース」を見つけることです。
ここで、
一つ大切なことがあります。
それは、
「休む」と「やめる」を分けることです。
一日休む。
一週間休む。
一か月休む。
それだけで、
「もうやめた。」
と決めなくてもいい。
例えば、
半年間ブログを書いていた人が、
忙しくなって一か月休んだとします。
そして、
また書き始めた。
この人は、
一か月の間に、
「継続を失った」のでしょうか。
そうではありません。
休んで、
また戻ってきた。
それも、
継続の一部です。
むしろ、
長く続ける人ほど、途中で休むことがあります。
ずっと同じペースで走り続けることは、
難しいからです。
仕事が忙しい時期もある。
体調が悪い時期もある。
家族を優先する時期もある。
人生には、
そういう時間があります。
そのたびに、
「続けられなかった。」
と自分を責めていたら、
何かを長く続けることは難しくなります。
だから、
休んだときは、
「また戻ればいい。」
と考える。
これだけでも、
かなり気持ちが楽になります。
そして、
もう一つ。
続けるためには、
「再開するハードル」を低くしておくことも大切です。
一週間休んだあと、
いきなり元のペースに戻そうとする。
毎日1時間やっていたなら、
また毎日1時間。
これでは、
再開した瞬間から苦しくなります。
だったら、
10分だけやってみる。
一行だけ書いてみる。
一ページだけ読む。
一回だけ歩いてみる。
そうやって、
もう一度始める。
最初から元の状態に戻そうとしなくていい。
再開した時点で、もう一度前に進み始めています。
これは、
「続ける」という言葉の意味を、
少し変えてくれます。
続けるとは、
毎日同じことを繰り返すことではない。
休まないことでもない。
完璧なペースを守ることでもない。
休んでも、
また戻ってくる。
できない日があっても、
また始める。
やり方を変えても、
大切な目的を忘れない。
その繰り返しでもいいのです。
だから、
「毎日できなかった。」
という理由だけで、
自分の積み上げを否定しないでください。
10日続けた。
3日休んだ。
また5日続けた。
2週間休んだ。
また始めた。
それでもいい。
その間に、
何度も戻ってきているなら、
ちゃんと続いています。
人生は、
毎日の点数を競うものではありません。
昨日できたか。
今日できたか。
明日できるか。
それだけで、
自分の人生を評価する必要はありません。
長い時間の中で、
何度戻ってきたか。
何を積み上げてきたか。
どんなものが残っているか。
そちらを見ることも大切です。
そして、
毎日続けることを目標にしなくなると、
少し余白が生まれます。
「今日は休んでもいい。」
と思える。
「今週は忙しいから、来週やろう。」
と思える。
「今はできないけれど、また戻ればいい。」
と思える。
その余白が、
実は継続を支えてくれます。
続けるために、
自分を追い込む必要はありません。
「毎日やらなければ。」
というルールを、
一つ減らしてみる。
「一日でも休んだら失敗。」
という考え方を、
一つ減らしてみる。
「最初のペースに戻さなければ。」
という焦りも、
一つ減らしてみる。
そうすると、
続けることは、
もっと自由になります。
続けるとは、毎日やることではない。
何度休んでも、また戻ってこられること。
それくらいの感覚で、
ちょうどいいのかもしれません。
毎日できなくてもいい。
昨日できなくてもいい。
先週できなくてもいい。
今日、
もう一度始めればいい。
そして、
明日できなかったとしても、
またその次の日に戻ればいい。
そんなふうに、
自分の生活に合わせて、
自分のペースで続けていく。
それで十分です。
第3章 小さく続ける仕組みをつくる
続けるために、
「もっと意志を強くしよう。」
と考える人は多いと思います。
「今日は絶対にやる。」
「明日から毎日続ける。」
「今度こそ途中でやめない。」
そうやって、
自分を奮い立たせる。
もちろん、
それが必要なときもあります。
でも、
毎回それをやっていると、
続けること自体が疲れてしまいます。
なぜなら、
毎回、
「やるぞ。」
と自分を動かさなければならないからです。
そこで大切になるのが、
意志ではなく、仕組みで続けることです。
例えば、
ブログを書こうと思ったとします。
「時間ができたら書こう。」
としていると、
なかなか始まりません。
仕事が終わったら疲れている。
休日になったら予定が入る。
少し休んでからと思ったら、
そのまま時間が過ぎていく。
そこで、
「土曜日の午前中に、
30分だけブログを書く。」
と決めてみる。
さらに、
パソコンを開いたら、
すぐに前回の記事を表示できるようにしておく。
書き始める場所も決めておく。
必要な資料も、
すぐ開けるようにしておく。
すると、
「今日はどうしよう。」
と考える時間が減ります。
続けるために必要なのは、
大きな決意ではなく、
始めるまでの摩擦を減らすことなのです。
これは、
ブログだけではありません。
運動を続けたいなら、
運動着をすぐ着られる場所に置いておく。
本を読みたいなら、
読みたい本を机の上に置いておく。
勉強したいなら、
教材をすぐ開ける状態にしておく。
朝に散歩したいなら、
前日の夜に靴を出しておく。
一つひとつは、
とても小さなことです。
でも、
「始めるまでに必要なこと」を減らすだけで、
行動はかなり軽くなります。
私たちは、
行動そのものよりも、
行動を始めるまでの準備に疲れていることがあります。
机を片付ける。
道具を探す。
何をやるか決める。
どこから始めるか考える。
必要な情報を探す。
こうした小さな作業が、
積み重なっていく。
そして、
「今日は面倒だから、
また明日でいいか。」
となってしまいます。
だからこそ、
続けたいことほど、
始めるまでを簡単にしておく。
ここにも、
SINGLESELFの「引き算」があります。
続けるために、
複雑な仕組みを追加する必要はありません。
むしろ、
続けるために必要のないものを減らしていく。
記録方法を増やしすぎない。
管理表を複雑にしない。
ルールを増やさない。
準備を増やさない。
「こうしなければならない」を増やさない。
必要なものだけを残して、
それ以外を減らす。
すると、
続けるための仕組みは、
驚くほどシンプルになります。
例えば、
ブログを書くなら、
「毎日1記事を書く。」
という仕組みではなく、
「パソコンを開いたら、
まず10分だけ文章を書く。」
でもいい。
運動なら、
「毎日1時間走る。」
ではなく、
「運動着に着替えたら、
5分だけ体を動かす。」
でもいい。
勉強なら、
「毎日2時間勉強する。」
ではなく、
「机に座ったら、
まず1ページだけ読む。」
でもいい。
大切なのは、
最初から大きな成果を出すことではありません。
「始める」という行動を、できるだけ軽くすることです。
一度始めてしまえば、
そのまま続けられる日もあります。
10分のつもりが、
30分になることもある。
1ページのつもりが、
そのまま読み進めることもある。
でも、
そこまで期待しなくてもいい。
10分で終わってもいい。
1ページで終わってもいい。
5分で終わってもいい。
「最低限ここまでやればいい。」
という小さな基準を持っておく。
これが、
続けるための土台になります。
そして、
もう一つ大切なのが、
「何をしたか」を見えるようにすることです。
例えば、
カレンダーに印をつける。
書いた記事の数を記録する。
読んだページ数を残す。
歩いた日をメモする。
こうした記録は、
成果そのものではありません。
でも、
「自分はこれだけやってきた。」
という事実を、
目で確認できます。
結果がまだ出ていない時期には、
この感覚が意外と大切です。
昨日より少し進んだ。
先週より一つ増えた。
前より迷わず始められるようになった。
そういう小さな変化が、
自分の中に残っていきます。
もちろん、
記録すること自体が負担になるなら、
無理に記録する必要はありません。
ここでも、
大切なのは、
自分に合う形にすることです。
続けるための仕組みが、
新しい負担になってしまったら、
本末転倒です。
だから、
「続けるために何を足すか。」
ではなく、
一度、
こう考えてみてください。
「始めるまでに、何を減らせるだろう。」
準備を一つ減らす。
判断を一つ減らす。
移動を一つ減らす。
面倒な作業を一つ減らす。
そして、
最初の一歩を小さくする。
それだけでも、
行動は始めやすくなります。
続けることは、
自分を毎日強くすることではありません。
自分が弱い日でも、
始められる状態をつくっておくことです。
やる気がある日だけできる仕組みではなく、
少し疲れている日でも、
「これくらいならできる。」
と思える仕組みにする。
そのほうが、
長く続けやすくなります。
そして、
一度つくった仕組みに、
ずっと縛られる必要もありません。
やってみて、
続かなければ変える。
面倒なら減らす。
大きすぎたら小さくする。
合わなければやめる。
また別の方法を試す。
仕組みも、
育てながら変えていけばいいのです。
最初から、
完璧な仕組みをつくる必要はありません。
むしろ、
「今の自分が無理なく始められる形」
を一つつくってみる。
それで十分です。
続けるために必要なのは、
特別な才能でも、
強い意志でもありません。
自分が動きやすいように、
少しだけ環境を整える。
そして、
余計なものを減らす。
その小さな工夫が、
今日の行動を生みます。
今日できることを、
少しだけやる。
明日も、
また始めやすい状態にしておく。
それを繰り返していく。
そうすると、
「頑張らないと続かない。」
という状態から、
「自然に戻ってこられる。」
という状態に、
少しずつ変わっていきます。
続けるために、
自分を変える必要はありません。
まずは、
自分が続けやすい環境をつくる。
そのために、
一つ足すより、
一つ減らしてみる。
それだけでも、
続けることは、
今より少し軽くなるはずです。
第4章 結果が出ない時期をどう過ごすか
何かを始めると、
最初のうちは、
それなりに楽しいものです。
新しいことを覚える。
できなかったことが、
少しできるようになる。
昨日より前に進んでいる感じがする。
でも、
しばらく続けていると、
ある時期がやってきます。
「あれ? 何も変わっていない。」
ブログを書いている。
記事も増えている。
SNSにも投稿している。
勉強もしている。
運動も続けている。
それなのに、
目に見える結果が出てこない。
アクセスが増えない。
売上につながらない。
体型が変わらない。
知識が増えた実感もない。
そんな時期です。
ここで、
多くの人が悩みます。
「やり方が間違っているのかな。」
「向いていないのかな。」
「このまま続けても意味がないのかな。」
そして、
今まで積み上げてきたものを、
全部やめたくなる。
でも、
ここで一度、
考えてみてほしいことがあります。
「結果が見えないこと」と、「何も積み上がっていないこと」は、同じではありません。
例えば、
ブログの記事を一本書いた。
その記事が、
すぐに読まれるとは限りません。
10本書いても、
アクセスがほとんど増えないかもしれない。
でも、
その10本を書く中で、
文章を書く速度が上がっているかもしれない。
読者が何に反応するのか、
少しずつ分かっているかもしれない。
タイトルの付け方を覚えているかもしれない。
自分が何を書きたいのか、
以前より分かるようになっているかもしれない。
こうしたものは、
数字にはすぐ表れません。
でも、
確実に自分の中に残っていきます。
これは、
ブログだけではありません。
勉強を続けている人も同じです。
一日勉強したからといって、
突然、
何でも分かるようになるわけではありません。
本を一冊読んだからといって、
人生が変わるわけでもありません。
でも、
読んだこと。
考えたこと。
分からなかったこと。
間違えたこと。
それらは、
少しずつ自分の中に蓄積されます。
そして、
ある日突然、
「あれ、前より分かるようになっている。」
と気づくことがあります。
成長には、
目に見えない時間があるのです。
だから、
結果が出ない時期に、
「意味がない。」
と決めつけないことです。
もちろん、
ただ続ければ必ず結果が出る、
という話ではありません。
やり方を見直す必要があることもあります。
方向が間違っていることもあります。
努力の量を変えたほうがいいこともあります。
だからこそ、
結果が出ないときには、
自分を責めるのではなく、
一度、
「何が積み上がっているだろう。」
と見てみる。
そして、
必要なら、
「何を変えたほうがいいだろう。」
と考える。
続けることと、
同じことを繰り返し続けることは、
同じではありません。
前の章でも書いたように、
仕組みは変えていい。
やり方も変えていい。
小さくしてもいい。
場合によっては、
方向を変えてもいい。
大切なのは、
「結果が出ないから全部やめる。」
と、
「結果を見ながら改善する。」
を分けることです。
例えば、
ブログを書いていて、
半年経っても、
ほとんど読まれていない。
そこで、
「ブログは自分には向いていない。」
と決めることもできます。
でも、
別の見方もあります。
「この半年で書いた記事を見直してみよう。」
どの記事が読まれているのか。
どんなタイトルがクリックされているのか。
どんなテーマなら書きやすいのか。
逆に、
どんな記事は、
書いていても手応えがないのか。
そうやって、
一つずつ見ていく。
すると、
「続けるか、やめるか。」
の二択ではなく、
「何を残して、何を変えるか。」
という考え方ができます。
これも、
SINGLESELFの「引き算」につながっています。
続けるために、
何でも増やしていく必要はありません。
結果が出ないからといって、
新しいノウハウを次々に追加する。
新しい教材を買う。
新しいSNSを始める。
新しい方法を試す。
そうやって、
どんどん足していくと、
何が効果があったのか、
分からなくなってしまいます。
だから、
一度、
減らしてみる。
やっていることを整理する。
必要のないものをやめる。
一番大切なことだけ残す。
そして、
もう一度、
そこに集中してみる。
結果が出ない時期には、
「もっとやらなければ。」
と思いがちです。
でも、
本当に必要なのは、
「もっと足すこと」ではないかもしれません。
余計なものを減らして、今やっていることを少し深くする。
そんな選択もできます。
そして、
もう一つ、
覚えておいてほしいことがあります。
結果が出るまでの時間は、
人によって違います。
一か月で変化が出る人もいれば、
一年かかる人もいる。
同じことをやっていても、
環境や経験によって、
結果が変わることもあります。
だから、
他人のスピードを、
自分の基準にしなくていい。
SNSでは、
「3か月で成功しました。」
「半年で収益化しました。」
「毎日やったら人生が変わりました。」
そんな話が目に入ります。
でも、
その人と自分では、
スタート地点も、
環境も、
使える時間も違います。
だから、
他人の結果を見て、
「自分は遅い。」
と決めつけなくていいのです。
大切なのは、
昨日の自分より、
少し前に進んでいるか。
前より、
少しやりやすくなっているか。
少し分かることが増えているか。
少し無駄が減っているか。
そういう変化を見ることです。
そして、
目に見えない積み重ねは、
ある時、
別の形で返ってくることがあります。
書いた記事が、
半年後に誰かに読まれる。
昔覚えた知識が、
仕事で役に立つ。
以前の失敗が、
次の判断に活きる。
続けてきた経験が、
新しい仕事につながる。
その瞬間になって初めて、
「あの時間にも意味があったんだ。」
と分かることがあります。
だから、
結果が出ない時期を、
「無駄な時間」と決めつけない。
今は、
まだ見えていないだけかもしれません。
もちろん、
いつまでも同じことを続ける必要はありません。
違うと思ったら、
やめてもいい。
方向を変えてもいい。
別のことを始めてもいい。
でも、
「結果がまだ出ていない。」
という理由だけで、
自分の積み重ねまで、
否定しないでください。
ここまでやってきたことは、
ゼロにはなりません。
経験は残ります。
知識も残ります。
失敗も残ります。
改善したことも残ります。
そして、
何より、
「自分はここまで続けた。」
という事実が残ります。
それは、
次に何かを始めるときの、
小さくても確かな土台になります。
続けるというのは、
結果が出るまで、
ただ我慢することではありません。
続けながら、
見直す。
減らす。
変える。
そして、
また進む。
その繰り返しです。
だから、
今、
「何も変わっていない。」
と感じているなら、
すぐに答えを出さなくても大丈夫です。
一度、
立ち止まって、
自分に聞いてみてください。
「ここまで続けてきたことで、自分には何が残っているだろう。」
数字に出ていないもの。
誰にも見えていないもの。
まだ結果になっていないもの。
そこにも、
あなたが積み上げてきた時間があります。
そして、
その時間は、
いつか別の形で、
自分を助けてくれるかもしれません。
結果が見えないからといって、
何も起きていないわけではない。
見えないところで、
少しずつ、
自分の中に残っている。
だから、
焦って全部を変えなくてもいい。
必要なものだけ残して、
余計なものを減らして、
また一歩進めばいいのです。
第5章 続けるものと、やめるものを決める
ここまで、
続けることについて、
いくつか考えてきました。
続けられない原因を見直す。
毎日続けることを目標にしない。
始めやすい仕組みをつくる。
結果が出ない時期も、
積み重ねを見失わない。
こうやって考えていくと、
「続ける」という言葉の意味が、
少し変わってくるかもしれません。
続けるというのは、
何があっても、
ずっと同じことを続けることではありません。
「続けるもの」と「やめるもの」を、自分で決めていくこと。
それもまた、
継続の一部です。
例えば、
ブログを始めたとします。
最初は、
毎日記事を書こうと思っていた。
でも、
やってみると、
毎日は自分の生活に合わない。
だったら、
週に一本に変えてもいい。
さらに、
書くテーマを絞ってもいい。
逆に、
思った以上に楽しくて、
もっと書きたいと思うなら、
増やしてもいい。
最初に決めたルールに、
ずっと従う必要はありません。
実際にやってみたからこそ、
分かることがあります。
だから、
途中で調整していい。
そして、
場合によっては、
やめてもいい。
これは、
「すぐに諦める」という話ではありません。
続けることが、
いつの間にか、
自分を苦しめるものになっているなら、
一度立ち止まって考えてみる。
「本当に、これはまだ続けたいのか。」
と。
ここは、
とても大切な質問です。
私たちは、
一度始めたものを、
なかなか手放せません。
せっかく買った教材。
せっかく始めた習い事。
せっかく作ったSNSアカウント。
せっかく始めた副業。
せっかく続けてきた仕事。
「ここまでやったのだから。」
という気持ちがあるからです。
でも、
ここまで使った時間は、
もう戻ってきません。
だからといって、
これから先も、
同じものに時間を使い続ける必要はありません。
過去に使った時間を、
未来の時間まで縛る必要はないのです。
むしろ、
ここまでやってきたからこそ、
「これは自分には合わなかった。」
と分かったのなら、
それも一つの成果です。
やってみなければ、
分からなかったことがあります。
続けてみたからこそ、
分かったことがあります。
だから、
やめることは、
それまでの時間を無駄にすることではありません。
経験として、
自分の中に残ります。
そして、
ここにも、
SINGLESELFの「引き算」があります。
何かを始めるたびに、
人生に新しいものを追加していく。
仕事を増やす。
趣味を増やす。
SNSを増やす。
勉強を増やす。
人付き合いを増やす。
これを繰り返していくと、
いつの間にか、
自分の時間がなくなっていきます。
だから、
ときには、
増やすのではなく、
減らす。
「これはもう続けなくていい。」
と決める。
その空いた時間を、
本当に大切なものに使う。
それも、
人生を整えるための大切な選択です。
例えば、
毎日見ているSNSが、
自分にとってほとんど意味がないなら、
見る時間を減らしてもいい。
なんとなく参加している集まりがあるなら、
毎回参加しなくてもいい。
結果が出ないから、
次々に新しい方法を試しているなら、
一度それを止めて、
一つに絞ってみてもいい。
「続けるために、
もっと頑張らなければ。」
と考える前に、
「そもそも、これは続ける必要があるだろうか。」
と考えてみる。
この視点を持つだけでも、
かなり楽になります。
そして、
「やめる」と決めるときも、
大きな決断にする必要はありません。
一度休む。
頻度を減らす。
規模を小さくする。
人との距離を少し広げる。
見る時間を減らす。
使うお金を減らす。
そうやって、
少しずつ薄くしていくこともできます。
いきなり、
「もう二度とやらない。」
と決めなくてもいい。
今の自分に必要な分だけ、
残せばいいのです。
これは、
第2章で考えた、
「休んでも、やめたことにはならない。」
という話にもつながります。
休むことと、
やめることは違います。
そして、
やめることと、
失敗することも違います。
自分に合わないものを手放す。
必要のなくなったものを減らす。
それは、
前に進むための判断になることもあります。
人生には、
限られた時間しかありません。
だから、
何を続けるかを決めることは、
同時に、
何を続けないかを決めることでもあります。
全部を抱えたままでは、
本当に大切なものに、
十分な時間を使えません。
だから、
一度、
自分の生活を見渡してみてください。
今、
続けていることは何か。
その中で、
本当に残したいものは何か。
逆に、
惰性で続けているものはないか。
「やめたらもったいない。」
だけで続けているものはないか。
「周りもやっているから。」
という理由だけで、
続けているものはないか。
「昔の自分が始めたから。」
という理由だけで、
今の自分まで続けているものはないか。
もし、
そういうものがあるなら、
一つだけ減らしてみてもいい。
そして、
その空いた時間を、
自分が本当に残したいものに使ってみる。
すると、
今まで見えなかったものが、
見えてくるかもしれません。
本当にやりたいこと。
大切にしたい人。
もっと時間を使いたいこと。
逆に、
もう必要のないもの。
そうやって、
少しずつ、
自分の人生を整理していく。
続けるというのは、
何でも抱え続けることではありません。
大切なものを残すために、不要なものを手放すことでもあります。
だから、
やめることを、
必要以上に怖がらなくていい。
もちろん、
やめるかどうか迷うこともあるでしょう。
そのときは、
「これを続けた先に、
自分はどんな生活をしているだろう。」
と考えてみる。
半年後。
一年後。
三年後。
その未来が、
今の自分にとって大切なものなら、
続けてみる。
もし、
そうではないと感じるなら、
やり方を変える。
減らす。
一度やめる。
別のものに時間を使う。
どれを選んでもいい。
大切なのは、
「続けること」そのものを、
目的にしないことです。
続けるために、
人生が苦しくなってしまったら、
本末転倒です。
人生を良くするために、
続けるのです。
だから、
続けるものを選んでいい。
やめるものを選んでいい。
休むことを選んでもいい。
戻ることを選んでもいい。
その判断を、
他人ではなく、
自分でしていく。
それが、
SINGLESELFの考える、
「続ける」ということです。
そして、
最後に一つ。
今まで続けてきたことの中には、
すぐに結果が出なくても、
確実に自分の中に残っているものがあります。
知識。
経験。
記事。
技術。
考え方。
失敗。
そして、
「自分はこれを続けてきた。」
という事実。
それらは、
すぐにお金になるとは限りません。
すぐに評価されるとも限りません。
でも、
時間をかけて積み重ねたものは、
少しずつ、
自分の資産になっていきます。
だからこそ、
これからも、
全部を続けようとしなくていい。
本当に残したいものを、
一つずつ選ぶ。
そして、
それを無理のない形で、
育てていく。
その積み重ねが、
いつか、
自分だけの資産になっていきます。
続けるとは、
何でも抱え続けることではない。
自分にとって大切なものを選び、不要なものを減らしながら、何度でも前に進むことです。
もし今、
「続けられない自分」に悩んでいるなら、
自分を責める前に、
一度、
周りを見渡してみてください。
もしかすると、
続けられないのではなく、
抱えすぎているだけかもしれません。
一つ減らしてみる。
一つ小さくしてみる。
一つやめてみる。
そして、
本当に残したいものに、
もう一度、
時間を使ってみる。
それでいいのです。
続けるために必要なのは、
もっと頑張ることではありません。
大切なものを残せるように、余計なものを減らすこと。
その余白があるからこそ、
私たちは、
また自分の道に戻ってこられます。
そして、
その道を歩いた時間が、
少しずつ、
自分だけの資産になっていくのです。
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