毎日更新の裏側で、擦り切れていた私へ。インプットの時間をあきらめない。毎日ブログを書きながら、リアルタイムで「自動販売機型メディア」を組み立てる現在進行形の実験室。

【第5回】不要なものを減らす。人生を軽くする引き算思考

【第5回】不要なものを減らす。人生を軽くする引き算思考

私たちは、毎日のように何かを増やしています。

新しい服を買う。

便利なサービスに申し込む。

サブスクを契約する。

仕事を引き受ける。

人付き合いを増やす。

新しい情報を集める。

新しいことを始める。

「これがあったら便利そう。」

「今のうちにやっておこう。」

「せっかくだから申し込んでおこう。」

「頼まれたから断れない。」

そんな小さな判断を繰り返しているうちに、
気づけば自分の周りには、
たくさんのものが積み上がっています。

もちろん、
一つひとつは悪いものではありません。

買ったものにも価値がある。

契約しているサービスにも価値がある。

引き受けた仕事にも意味がある。

付き合っている人にも理由がある。

だからこそ、
「全部必要だ。」

と思ってしまいます。

でも、
一つひとつに価値があることと、
今の自分に必要であることは、別の話です。

昔は必要だった。

そのときは便利だった。

最初は楽しかった。

将来使うかもしれない。

いつか役に立つかもしれない。

そんな理由で残っているものは、
意外とたくさんあります。

そして、
不要になったものを持ち続けるには、
必ずコストがかかります。

物なら、置いておく場所が必要です。

サブスクなら、お金がかかります。

仕事なら、時間が奪われます。

付き合いなら、気力を使います。

使っていないものでも、
持っているだけで負担になることがあります。

だから、
人生を軽くしたいなら、
何かを新しく足す前に、

「これは本当に必要なのか?」

と考えてみる。

必要なら残す。

必要なければ減らす。

迷うなら、
一度離れてみる。

それだけでも、
生活は少しずつ変わっていきます。

例えば、
毎月いくつものサブスクにお金を払っているとします。

一つなら大した金額ではない。

数百円なら気にならない。

だから、そのままにしてしまう。

でも、
いくつも重なると、
毎月それなりの金額になります。

しかも、
ほとんど使っていないサービスまで、
「いつか使うかもしれない。」

という理由で残っているかもしれません。

仕事も同じです。

忙しいことが、
必ずしも充実しているとは限りません。

頼まれた仕事を全部引き受ける。

必要のない会議に参加する。

意味の薄い作業を続ける。

昔からのやり方だから、
という理由だけで続ける。

そうやって仕事を増やしていくと、
本当に大切な仕事に使える時間が減ってしまいます。

人付き合いも同じです。

誘われたら参加する。

頼まれたら応える。

付き合いだから断れない。

そうやって予定を埋めていくと、
自分の時間がなくなっていきます。

つまり、

物を増やすこと。
お金を使うこと。
仕事を増やすこと。
人付き合いを増やすこと。

これらは一見すると、
それぞれ別の問題に見えます。

でも、
根っこにあるものは似ています。

「減らす」という選択肢を、
忘れてしまっていることです。

私たちは、

「何を買おうか。」

「何を始めようか。」

「何を契約しようか。」

「何を引き受けようか。」

とはよく考えます。

でも、

「何をやめようか。」

とは、
あまり考えません。

だからこそ、
一度立ち止まってみる。

今の自分の生活に、
必要以上に増えているものはないだろうか。

使っていないものはないだろうか。

お金だけを払い続けているものはないだろうか。

時間だけを奪っているものはないだろうか。

気を遣い続けているものはないだろうか。

昔の自分には必要だったけれど、
今の自分には必要なくなったものはないだろうか。

そうやって見直してみると、
意外なところに「引き算できるもの」が見つかります。

大切なのは、
生活を極端にシンプルにすることではありません。

何も買わない。

仕事をしない。

人と付き合わない。

サービスを一切使わない。

そんな話ではありません。

必要なものまで減らしてしまえば、
かえって生活は不便になります。

だから、

「減らすこと」ではなく、
「必要なものを残すこと」

を考える。

そのために、
不要なものを一つずつ見直していく。

そうすると、
自分が本当に大切にしたいものが見えてきます。

お金を何に使いたいのか。

時間を何に使いたいのか。

どんな仕事をしたいのか。

誰と過ごしたいのか。

どんな生活を送りたいのか。

余計なものを減らすことは、
何かを失うことではありません。

むしろ、
本当に大切なものに、
お金と時間と気力を集中させるための準備です。

増やすことに疲れたら、
一度減らしてみる。

新しいものを探す前に、
今あるものを見直してみる。

「もっと必要だ。」

と考える前に、

「今あるもので十分ではないか。」

と考えてみる。

それだけで、
人生の見え方は少し変わるかもしれません。

今回の第5回では、
身の回りにある「余計なもの」を一つずつ見直していきます。

買い物。

サブスク。

仕事。

人付き合い。

そして、
それらを抱え続けることで失っている、
時間やお金、気力。

増やすことではなく、
減らすことから考えてみる。

人生を豊かにするために、
何かを足す必要があるとは限りません。

もしかすると、
今のあなたに必要なのは、
新しい何かではなく、
すでに持っているものを一つ手放すことなのかもしれません。

第1章 「欲しい」と「必要」は、同じではない

私たちは、
毎日のように何かを買っています。

食料品。

日用品。

洋服。

家電。

本。

仕事で使う道具。

趣味のもの。

ネットで見つけた便利な商品。

「これがあったら便利そう。」

「今なら安いから買っておこう。」

「いつか使うかもしれない。」

そんな理由で、
少しずつ物が増えていきます。

もちろん、
買い物そのものが悪いわけではありません。

欲しいものを買う。

必要なものを買う。

生活を便利にするものを買う。

自分が好きなものにお金を使う。

それは、
人生を楽しむためにも必要なことです。

問題なのは、
「欲しい」と思った瞬間に、
「買う」という選択をしてしまうことです。

欲しい。

だから買う。

便利そう。

だから買う。

安い。

だから買う。

限定だから買う。

おすすめされた。

だから買う。

この流れが当たり前になると、
自分が本当に必要としているものと、
一時的に欲しくなったものの区別がつかなくなります。

例えば、
インターネットで商品を見ているとします。

最初は、
何かを買う予定などなかった。

でも、
おすすめの商品が表示される。

レビューを見る。

「これは便利そうだ。」

と思う。

さらに別の商品を見る。

比較する。

セールになっていることに気づく。

「今買わないと損かもしれない。」

と思う。

そして、
気づいたら購入している。

こうした経験は、
珍しいものではありません。

買った直後は、
満足するかもしれません。

新しいものを手に入れた嬉しさがあります。

「これで生活が便利になる。」

という期待もあります。

でも、
しばらくすると、
ほとんど使わなくなっている。

そんなものもあるでしょう。

ここで一度、
考えてみてください。

「買ったときの自分は、本当にそれを必要としていたのだろうか。」

必要だったのか。

それとも、
欲しくなっただけなのか。

この二つは、
似ているようで大きく違います。

「欲しい」は、
その瞬間の感情です。

一方で、
「必要」は、
自分の生活にとって本当に欠かせないものです。

もちろん、
欲しいものを買ってはいけないわけではありません。

欲しいものを買うことも、
人生の楽しみの一つです。

ただ、
「欲しいから買う」という行動を、
無意識に繰り返していないか。

そこを見直してみる。

これだけでも、
買い物の量は変わってきます。

例えば、
何か欲しいものを見つけたとき、
すぐに買わずに一度だけ時間を置いてみる。

今日必要なのか。

一週間後も欲しいと思っているのか。

今持っているもので代用できないか。

買ったあと、
本当に使うのか。

置く場所はあるのか。

そのお金を、
もっと大切なことに使えないか。

こうした質問をするだけでも、
「なんとなく欲しい」という気持ちと、
「本当に必要」という判断を分けられるようになります。

特に注意したいのが、
「安いから買う」という考え方です。

本来なら、
必要かどうかを考えてから、
値段を見るはずです。

でも、
「半額になっている。」

「期間限定セール。」

「あと少しで送料無料。」

そんな情報を見ると、
必要性よりもお得感が先に来てしまいます。

そして、
必要ではないものを買ってしまう。

でも、
いくら安くても、
使わなければ100%の無駄です。

1000円の商品が500円になっていても、
必要なかったなら、
500円を使ったことには変わりません。

「得をした。」

と思っていても、
実際にはお金と物が増えているだけかもしれません。

だから、
値段ではなく、

「これは自分の生活に必要なのか。」

を先に考える。

これは、
かなり大切な視点です。

そして、
物が増えることで失うのは、
お金だけではありません。

置く場所が必要になります。

整理する時間が必要になります。

掃除する手間も増えます。

管理する必要もあります。

使わなくなったら、
処分することになります。

つまり、
物を一つ買うということは、
その物そのものだけを手に入れるわけではありません。

その物を持ち続ける責任まで、
一緒に引き受けることになります。

これは、
意外と見落としやすい部分です。

買うときは、
「5000円で手に入る。」

と考える。

でも、
実際には、

置く場所。

使う時間。

管理する手間。

掃除する手間。

処分する手間。

それらも含めて、
その物と付き合うことになります。

だからこそ、
「安いから。」

「便利そうだから。」

という理由だけではなく、

「これを持ち続けたいか。」

まで考えてみる。

すると、
買い物に対する見方が変わります。

そして、
もう一つ大切なのが、
「買わない」という選択肢を持つことです。

私たちは、
買うか買わないかを考えるとき、
なぜか「買う」ことを前提にしてしまうことがあります。

どの商品にするか。

どのサイズにするか。

どの色にするか。

どこで買うか。

でも、
その前に、

「そもそも買わなくてもいいのではないか。」

と考えてみる。

これだけでいいのです。

今あるもので代用する。

少し待つ。

借りる。

中古を探す。

誰かと共有する。

あるいは、
何もしない。

こうした選択肢があることに気づくと、
買い物はずっと自由になります。

「買わなければならない。」

から、

「買うこともできるし、
買わないこともできる。」

へ変わるからです。

この違いは、
とても大きいものです。

買わないことは、
我慢することではありません。

自分で選んで、買わない。

ということです。

そして、
その選択によって残ったお金は、
別のことに使えます。

貯めてもいい。

旅行に使ってもいい。

学びに使ってもいい。

大切な人との時間に使ってもいい。

将来のために残してもいい。

何より、
物を増やさなかったことで、
自分の生活に余白が残ります。

これは、
SINGLESELFが大切にしている
「引き算」の考え方にもつながります。

人生を豊かにするために、
いつも何かを追加する必要はありません。

新しいものを手に入れる前に、
今あるものを見る。

欲しいものを見つける前に、
本当に必要なものを考える。

そして、
必要なものだけを残す。

それだけでも、
暮らしは少し軽くなります。

だから、
次に何かを買いたくなったとき、
すぐに購入ボタンを押す前に、
一度だけ考えてみてください。

「これは欲しいのか。
それとも、本当に必要なのか。」

その答えがすぐに出なくても構いません。

少し待ってみる。

今あるもので過ごしてみる。

それでも必要なら買えばいい。

反対に、
時間が経って欲しくなくなったなら、
買わなくてよかったということです。

買わないという小さな選択が、
お金を守ります。

物を増やしすぎることを防ぎます。

そして、
自分の生活に余白を残してくれます。

何かを手に入れることだけが、
豊かになる方法ではありません。

必要のないものを買わない。

それもまた、
自分の人生を大切にするための、
立派な選択なのです。

第2章 「毎月少しずつ」を見直すと、お金はもっと自由になる

買い物を減らしても、
なぜかお金が残らない。

そんなことがあります。

大きな買い物をしているわけではない。

高価なものを毎月買っているわけでもない。

それなのに、
口座から少しずつお金が出ていく。

その原因の一つが、
サブスクや会員費などの「毎月少しずつ」です。

動画配信。

音楽配信。

オンラインサービス。

アプリ。

クラウドサービス。

有料ニュース。

フィットネス。

オンラインサロン。

その他にも、
さまざまなサービスがあります。

一つひとつを見ると、
それほど大きな金額ではありません。

月500円。

月1000円。

月2000円。

「このくらいならいいか。」

と思って契約する。

そして、
そのまま何か月も払い続ける。

ここで問題なのは、
サブスクそのものではありません。

便利なサービスなら、
お金を払う価値があります。

毎日のように使っているなら、
その費用は必要な支出でしょう。

問題なのは、

「もう使っていないのに、契約だけが残っている。」

という状態です。

例えば、
最初は毎日のように使っていたサービスがある。

でも、
最近はほとんど使っていない。

それでも、

「いつかまた使うかもしれない。」

と思って、そのままにしている。

これは、
家の中にある「使っていない物」とよく似ています。

使っていないのに、
手放さない。

必要になるかもしれないから、
残しておく。

でも、
実際には使っていない。

違うのは、
サブスクの場合、
持っているだけで毎月お金が出ていくことです。

だからこそ、
定期的な見直しが必要になります。

おすすめなのは、
一度すべてを書き出してみることです。

スマートフォンを確認する。

クレジットカードの明細を見る。

銀行口座の引き落としを見る。

そして、

「毎月、何にお金を払っているのか。」

を確認する。

すると、

「こんなサービスに入っていたんだ。」

と気づくことがあります。

登録したことすら忘れているものが、
見つかることもあります。

こうした支出は、
一回だけ見ても気づきにくいものです。

だから、
「毎月いくら払っているか」だけではなく、

「この一年間で、いくら払ったか」

と考えてみる。

例えば、
月1000円なら一年で12000円。

月2000円なら24000円。

月3000円なら36000円。

一つだけなら、
それほど大きく感じないかもしれません。

でも、
いくつも重なれば、
かなりの金額になります。

そして、
本当に怖いのは金額だけではありません。

使っていないサービスにお金を払い続ける習慣が、
当たり前になってしまうことです。

「まあ、月1000円だから。」

と考えていると、
不要なものを残すことへの抵抗がなくなっていきます。

だからこそ、
金額の大小ではなく、

「今の自分に必要か。」

で判断する。

これは、
第1章の買い物にもつながる考え方です。

必要なら残す。

必要でなければやめる。

ただし、
ここでも「一度やめたら二度と使えない」と考える必要はありません。

必要になったら、
また契約すればいい。

この考え方を持つと、
解約への心理的なハードルが下がります。

「また使うかもしれない。」

ではなく、

「必要になったときに、もう一度契約すればいい。」

と考える。

これだけでも、
かなり判断しやすくなります。

そして、
サブスクを見直すときには、
「使った回数」だけを見る必要もありません。

例えば、
月額1000円のサービスを一度しか使わなかった。

それなら、
必要性を考えてみる。

一方で、
月額3000円でも毎日のように使っているなら、
十分に価値があるかもしれません。

大切なのは、
安いか高いかではありません。

自分にとって、その支出に意味があるか。

です。

これは、
お金の使い方そのものを考えるきっかけにもなります。

何となく契約する。

何となく更新する。

何となく払い続ける。

そうした「何となく」を減らす。

そして、

「これは自分に必要だから払っている。」

と説明できる支出を残していく。

そうすると、
お金の流れが少しずつシンプルになります。

そして、
これはサブスクだけの話ではありません。

使っていない会員サービス。

ほとんど利用していない有料アプリ。

必要以上に加入しているサービス。

こうしたものも、
一度見直してみる価値があります。

ただし、
何でもかんでも解約すればいいわけではありません。

将来必要になるもの。

安心のために必要なもの。

仕事に欠かせないもの。

家族の生活に必要なもの。

そうしたものまで、
無理に削る必要はありません。

引き算で大切なのは、
「減らすこと」そのものを目的にしないことです。

必要なものを削って、
生活を苦しくする。

それでは意味がありません。

必要のないものを減らして、
本当に必要なものにお金を使えるようにする。

これが、
SINGLESELFの考える引き算です。

そして、
もう一つ意識したいのが、
「無料だから」という理由で増やしすぎないことです。

無料サービスなら、
お金はかかりません。

でも、
登録したサービスが増えるほど、
管理するものも増えます。

メールが届く。

通知が来る。

情報が増える。

アカウントが増える。

パスワードを管理する。

使い方を覚える。

つまり、
無料でも「管理コスト」は発生します。

お金を払っていないから、
完全に無料とは限りません。

時間や注意力も、
自分が支払っているコストです。

だから、

「これは無料だから残しておこう。」

ではなく、

「今の自分に必要なのか。」

と考えてみる。

必要なら使う。

必要なければ、
登録を解除する。

それだけでいいのです。

そして、
一度整理したら、
その状態をずっと維持しようと頑張る必要もありません。

半年に一度。

一年に一度。

自分の生活が変わったタイミング。

引っ越しをしたとき。

仕事が変わったとき。

趣味が変わったとき。

そうした節目に、
もう一度見直してみる。

以前は必要だったものが、
今は必要なくなっているかもしれません。

逆に、
以前はいらなかったものが、
今は必要になっているかもしれません。

だから、
固定費も固定されたままにしなくていい。

生活が変われば、
支出も変えていいのです。

「一度契約したから。」

という理由だけで、
ずっと払い続ける必要はありません。

これは、
物を手放すことにも似ています。

過去の自分には必要だった。

でも、
今の自分には必要ない。

それなら、
手放していい。

そして、
その分のお金を、
今の自分が大切にしたいものへ回せばいい。

毎月1000円を減らす。

毎月2000円を減らす。

たったそれだけでも、
一年後には違いが出ます。

でも、
本当の価値は金額だけではありません。

「必要のないものに、
自動的にお金を払い続けない。」

という習慣が身につくことです。

これは、
これから何か新しいサービスを契約するときにも役立ちます。

「本当に必要だろうか。」

「一年後も使っているだろうか。」

「なくても困らないのではないか。」

「必要になったら、そのとき契約すればいいのではないか。」

こう考えられるようになる。

すると、
新しいものを増やす前に、
一度立ち止まれるようになります。

お金は、
使った瞬間に消えるものだけではありません。

毎月少しずつ流れ出ていくものもあります。

だからこそ、
一度だけ大きな節約をするより、
小さな不要支出を見つけるほうが、
生活を長く変えることがあります。

もし今、
「最近お金が残らない。」

と感じているなら、
まずは大きな節約方法を探す前に、
毎月の支払いを一つ確認してみてください。

そして、

「これは今の自分に、本当に必要だろうか。」

と考えてみる。

必要なら、
そのままでいい。

必要なければ、
やめていい。

また必要になったら、
そのとき考えればいい。

その小さな引き算によって、
お金だけではなく、
自分の生活も少しずつ軽くなっていきます。

増やすことより、
残すこと。

契約することより、
必要かどうかを考えること。

使うことより、
何に使うかを選ぶこと。

お金の自由は、
収入を増やすことだけから生まれるわけではありません。

不要な支出を減らして、
自分が本当に大切にしたいものへお金を使えるようにする。

それもまた、
自分の人生を自分で選ぶための、
大切な引き算なのです。

第3章 仕事も、増やすより「やめること」を決める

仕事をしていると、
どうしても「もっとやらなければ」と考えてしまいます。

新しい仕事を引き受ける。

頼まれたことに応える。

できることを増やす。

勉強する。

資格を取る。

新しい仕事にも挑戦する。

そうやって、
自分のできることを増やしていく。

もちろん、
成長するためには努力が必要です。

仕事を覚えることも大切です。

新しいことに挑戦することも大切です。

だから、

「仕事を減らそう。」

という話をすると、

「そんなことをしたら成長できないのではないか。」

と思うかもしれません。

でも、
今回考えたいのは、

「仕事をしないこと」ではありません。

「必要のない仕事まで抱え込まないこと」です。

ここには、
大きな違いがあります。

例えば、
一日の予定を見てみてください。

朝からメールを確認する。

会議に参加する。

資料を作る。

問い合わせに対応する。

誰かから頼まれた仕事をする。

またメールを確認する。

別の会議に参加する。

細かな作業を片付ける。

そして、
一日が終わる。

忙しかった。

たくさん働いた。

でも、

「今日は、本当に重要な仕事が進んだだろうか。」

と考えてみると、
意外とそうでもない。

そんなことがあります。

仕事は、
増やそうと思えばいくらでも増やせます。

メールは、
いくらでも返せます。

資料は、
いくらでも細かくできます。

会議も、
増やそうと思えば増やせます。

確認作業も、
何度でもできます。

だからこそ、
「やることを増やす」だけでは、
仕事は終わりません。

必要なのは、

「やらないことを決めること」です。

例えば、
毎日何度もメールを確認しているなら、
確認する時間を決める。

すべてのメールに、
すぐ返信しない。

すぐに返信する必要があるものだけ対応する。

それ以外は、
後でまとめて処理する。

これだけでも、
かなりの時間が戻ってきます。

会議も同じです。

「とりあえず参加しておこう。」

という会議がないか、
一度考えてみる。

本当に自分が参加する必要があるのか。

資料を読むだけではいけないのか。

別の人に任せられないか。

そもそも、その会議は必要なのか。

こうした視点を持つ。

会議を一つ減らすだけでも、
一時間が戻ってくることがあります。

週に一度の会議なら、
一年間でかなりの時間になります。

仕事の引き算は、
こうした小さなところから始められます。

そして、
特に注意したいのが、

「昔からやっているから続けている仕事」

です。

仕事には、
一度始めると、そのまま残り続けるものがあります。

最初は必要だった。

当時は意味があった。

でも、
環境が変わった。

システムが変わった。

人が変わった。

目的が変わった。

それでも、

「昔からやっているから。」

という理由だけで、
続けている。

こうした仕事は、
意外と見つかります。

例えば、
誰も見ていない資料を毎月作っている。

ほとんど使われていない報告書を作っている。

必要性が分からないチェック作業を続けている。

昔決めたルールだから、
という理由だけで手順を守っている。

こうしたものは、
一度立ち止まって考えてみる価値があります。

「今でも、この仕事は必要だろうか。」

必要なら、
続ければいい。

必要性が薄いなら、
やり方を変える。

必要がないなら、
やめる。

それだけです。

仕事を減らすというと、
「怠ける」というイメージを持つ人もいます。

でも、
本当に大切なのは、
働いた時間の長さではありません。

限られた時間を、
何に使ったかです。

一日10時間働いて、
重要な仕事がほとんど進まない。

それよりも、
8時間の中で本当に必要な仕事に集中する。

そのほうが、
結果的に大きな成果につながることがあります。

だから、

「もっと頑張らなければ。」

と思ったときほど、

「何を減らせるだろう。」

と考えてみる。

これが、
仕事における引き算です。

そして、
仕事の引き算は、
会社員だけの話ではありません。

副業をしている人。

フリーランス。

経営者。

ブログを書いている人。

SNSで発信している人。

誰にでも当てはまります。

例えば、
副業を始めたとします。

最初は、

ブログを書く。

SNSをやる。

動画を作る。

メルマガを書く。

商品を作る。

広告を出す。

SEOを勉強する。

デザインを勉強する。

分析する。

と、
どんどんやることが増えていきます。

最初は、
やる気があります。

「全部やれば結果が出る。」

と思う。

でも、
一人で全部をやろうとすると、
どこかで限界が来ます。

ブログも中途半端。

SNSも中途半端。

動画も中途半端。

商品も完成しない。

結局、
何も積み上がらない。

そんな状態になることがあります。

だからこそ、
「何をするか」を増やす前に、

「今は何をしないか」

を決める。

例えば、
今月はブログに集中する。

SNSは一つだけ使う。

動画はやらない。

新しいサービスは始めない。

デザインに時間をかけすぎない。

そうやって、
やることを絞る。

すると、
一つのことに使える時間が増えます。

結果として、
仕事の質も上がっていきます。

これは、
SINGLESELFが大切にしている
「引き算」の考え方そのものです。

何でもできる人を目指すのではなく、
本当に必要なことに集中できる人になる。

そのために、
余計な仕事を減らしていく。

もちろん、
仕事には自分だけでは決められないこともあります。

会社から指示された仕事。

顧客から依頼された仕事。

法律やルール上必要な仕事。

チームとして必要な仕事。

そうしたものまで、
勝手にやめる必要はありません。

むしろ、
やめてはいけない仕事もあります。

だから、
引き算するときには、

「これは本当に必要か。」

と考える。

そして、
自分で変えられる部分から減らしていく。

メールの確認方法を変える。

資料の作り方を簡単にする。

会議の参加時間を減らす。

作業を自動化する。

テンプレートを使う。

誰かに任せる。

一度やった作業を、
何度も繰り返さない仕組みにする。

こうした方法なら、
仕事の質を落とさずに、
負担だけを減らすことができます。

そして、
もう一つ大切なのが、

「頼まれたら全部やる人」にならないことです。

人から頼まれるということは、
ある意味では信頼されている証拠です。

だから、
嬉しくなることもあります。

「自分だから頼まれた。」

と思えば、
頑張って応えたくなる。

でも、
すべての依頼を引き受けていたら、
自分の仕事はどんどん増えていきます。

そして、
本当にやるべき仕事に使う時間がなくなります。

だから、
頼まれたときには、

「今の仕事と両立できるか。」

「本当に自分がやる必要があるか。」

「期限はいつか。」

「他の人でもできるか。」

を考える。

必要なら、

「今は難しいです。」

と伝えていい。

「この期限ならできます。」

と条件を付けてもいい。

「ここまではできます。」

と範囲を決めてもいい。

断ることと、
仕事を放棄することは違います。

自分が責任を持てる範囲を決めることも、
仕事の一部です。

そして、
仕事を減らすときには、
「時間」だけではなく、
「集中力」にも注目してください。

一つの仕事をしている途中に、
メールが届く。

通知が来る。

電話が鳴る。

別の依頼が入る。

そのたびに、
頭を切り替える。

すると、
一つひとつは短い中断でも、
集中力は少しずつ削られていきます。

だから、
仕事を減らすとは、

「作業量を減らす。」

だけではありません。

「注意を向ける対象を減らす。」

ことでもあります。

今日はこの仕事だけ。

午前中はこの作業。

午後はこの仕事。

メールはこの時間。

そうやって、
自分の注意を使う場所を決める。

すると、
同じ時間でも、
できることが増えていきます。

仕事は、
足せば足すほど成果が出るとは限りません。

むしろ、
余計なものを減らしたほうが、
重要なことに集中できます。

だから、
忙しくなったときほど、
新しい方法を探す前に、
今やっていることを見直してみる。

「これは必要か。」

「これは誰のためにやっているのか。」

「やめても困らないのではないか。」

「もっと簡単にできないか。」

「誰かに任せられないか。」

「そもそも、やらなくてもいいのではないか。」

こうした質問をする。

すると、
仕事の中にも、
意外と「引き算できるもの」が見つかります。

そして、
仕事を減らして生まれた時間を、
本当に大切な仕事に使う。

将来につながる仕事。

自分にしかできない仕事。

お客様に価値を届ける仕事。

新しいものを作る仕事。

自分自身を成長させる仕事。

そうしたものに、
時間を戻していく。

これが、
単純に仕事を減らすこととの違いです。

減らすことが目的ではありません。

大切な仕事に集中するために、
必要のない仕事を減らす。

この考え方を持っているだけで、
仕事との向き合い方は変わってきます。

「もっとやらなければ。」

ではなく、

「本当に必要なことは何だろう。」

と考える。

「もっと忙しくしなければ。」

ではなく、

「余計なものを減らせないだろうか。」

と考える。

「全部やろう。」

ではなく、

「今はこれに集中しよう。」

と決める。

仕事を増やすことは、
いつでもできます。

でも、
一度増やした仕事を減らすのは、
意外と勇気が必要です。

だからこそ、
小さなところから始めてみる。

一つの会議を減らす。

一つの作業を簡略化する。

一つの依頼を断る。

一つの古い習慣をやめる。

一つの「やらなければ」を手放す。

たった一つでもいい。

その一つによって生まれた時間を、
本当に大切なことへ使ってみる。

すると、
「仕事を減らす」ということが、
単なる怠けではないと分かります。

それは、

自分の時間を、
自分にとって価値のある仕事へ戻すことです。

働くことは大切です。

努力することも大切です。

成長することも大切です。

でも、
何でも抱え込む必要はありません。

やらないことを決める。

減らすものを決める。

残すものを決める。

そして、
残した仕事に集中する。

それだけでも、
仕事はもっとシンプルになります。

忙しさを増やすのではなく、
大切なことを深くする。

仕事もまた、
「足し算」だけで考える必要はありません。

何をするかを考える前に、
何をしないかを決める。

その小さな引き算が、
自分の時間と集中力を取り戻し、
本当にやりたい仕事へ進むための余白を作ってくれるのです。

第4章 「付き合いだから」を理由に、予定を増やさない

人付き合いには、
お金と時間がかかります。

食事に行く。

飲みに行く。

イベントに参加する。

お祝いをする。

旅行に行く。

誰かの集まりに顔を出す。

一つひとつは、
それほど大きな負担ではないかもしれません。

むしろ、
楽しい時間になることもあります。

大切な人との食事。

久しぶりの友人との再会。

お世話になった人へのお礼。

そうした付き合いは、
人生を豊かにしてくれます。

だから、
人付き合いをすべて減らせばいいわけではありません。

今回考えたいのは、

「付き合いだから」という理由だけで、
予定を増やしていないか。

ということです。

例えば、

「今度みんなで集まるから来てよ。」

と誘われる。

特に予定はない。

だから、参加する。

「付き合いだから、まあいいか。」

と思って行く。

また別の日にも誘われる。

今度も予定が空いている。

また参加する。

こうしているうちに、
少しずつ予定が埋まっていきます。

一つひとつの予定は、
大したことではありません。

でも、
積み重なると、
自分の時間がなくなっていきます。

平日は仕事。

週末は付き合い。

空いた時間には、
家族との予定。

気づけば、
一人でゆっくりする時間がない。

やりたいことをする時間もない。

休む時間さえない。

そんな状態になることがあります。

ここで大切なのは、
「予定が空いている=予定を入れるべき」ではないということです。

予定がない日には、
予定を入れなくてもいい。

何もしない日があってもいい。

一人で過ごしてもいい。

家でゆっくりしてもいい。

それだけで十分です。

私たちは、
空白を見ると、
何かで埋めたくなることがあります。

カレンダーに予定がない。

すると、

「何か予定を入れよう。」

と思う。

誰かから誘いが来る。

「ちょうど空いているから。」

と参加する。

でも、
その空白は、
本当に埋めなければいけないものなのでしょうか。

実は、
空白には価値があります。

休む時間。

考える時間。

好きなことをする時間。

何も考えない時間。

突然やりたくなったことをする時間。

そうしたものは、
最初から予定として確保していなければ、
簡単に他の予定に奪われてしまいます。

だからこそ、

「何も予定がない日」を、
あえて残しておく。

これも、
立派な引き算です。

そして、
付き合いを考えるときに、
もう一つ気をつけたいのが、
お金です。

食事に行けば、
食事代がかかります。

飲みに行けば、
飲食代がかかります。

遠出をすれば、
交通費がかかります。

イベントに参加すれば、
参加費がかかることもあります。

さらに、
服を買ったり、
手土産を用意したり、
お祝いを用意したりすることもあります。

もちろん、
大切な人のためにお金を使うことは、
悪いことではありません。

むしろ、
自分が大切にしたい人との時間には、
積極的にお金を使っていい。

問題なのは、

「断りづらいから。」

「みんなが参加するから。」

「付き合いだから。」

という理由だけで、
お金を使い続けることです。

一回なら、
それほど気にならない。

でも、
何度も続けば、
年間ではかなりの金額になります。

しかも、
その時間を本当に楽しめているとは限りません。

行く前から少し憂鬱。

帰ってきたら疲れている。

お金も減っている。

それなのに、
「付き合いだから仕方ない。」

と思っている。

もしそんなことが続いているなら、
一度見直してみてもいいのです。

付き合いは、
義務ではありません。

もちろん、
仕事上どうしても必要な付き合いもあります。

家族として必要な予定もあります。

大切な人との約束もあります。

そうしたものまで、
無理に削る必要はありません。

でも、
「何となく続いている付き合い」まで、
すべて抱える必要はないのです。

例えば、

「今月は少し予定を減らそう。」

と決める。

誘いを一つだけ断る。

参加する回数を減らす。

毎回参加していた集まりを、
数回に一度にする。

二次会には行かずに帰る。

そうした小さな選択でも、
十分です。

「全部行く」か「全部行かない」か。

その二択で考える必要はありません。

付き合う頻度を、自分で調整していい。

これが、
とても大切な考え方です。

例えば、
毎月参加していた集まりを、
3か月に一度にする。

それだけでも、
一年間でかなりの時間が戻ってきます。

しかも、
完全に関係を切るわけではありません。

必要なときには会える。

話したいときには連絡できる。

たまに会うからこそ、
その時間を楽しめることもあります。

人付き合いには、
「毎回参加しなければ関係がなくなる。」

というルールはありません。

むしろ、
無理に参加し続けることで、
その関係自体を負担に感じてしまうこともあります。

だから、
付き合いの量ではなく、
自分にとっての価値を考える。

この時間は、
自分にとって大切なのか。

一緒にいることで、
元気になるのか。

学びがあるのか。

楽しいのか。

安心できるのか。

大切な思い出を作れるのか。

それとも、
ただ断りづらいから参加しているだけなのか。

こうした視点を持つだけでも、
判断は変わってきます。

そして、
「断ること」にも慣れていく必要があります。

誘いを断るとき、
私たちはつい長い理由を説明したくなります。

「仕事が忙しくて。」

「最近ちょっと予定が多くて。」

「体調があまりよくなくて。」

「また別の機会に。」

もちろん、
理由を伝えることは悪くありません。

でも、
いつも相手を納得させる必要はありません。

「今回はやめておきます。」

「今回は参加しません。」

それだけでもいい。

相手に理解してもらうために、
長い説明をする必要はないのです。

そして、
断ったあとに何も起こらないことも多い。

相手は、

「了解。また今度。」

と、それだけかもしれません。

自分が想像しているほど、
相手は気にしていないことがあります。

だから、
一度断ってみる。

そして、
その空いた時間をどう使うかを考えてみる。

家で休む。

好きなことをする。

家族と過ごす。

一人で食事をする。

本を読む。

仕事を進める。

ブログを書く。

散歩する。

何もしない。

すると、
今まで「付き合い」に使っていた時間が、
実はかなり大きかったことに気づくかもしれません。

そして、
その時間を取り戻すと、
生活に余裕が生まれます。

予定が詰まっていない。

急かされていない。

誰かの都合に合わせなくていい。

自分で今日の過ごし方を決められる。

この感覚は、
思っている以上に大切です。

なぜなら、
時間の余裕があると、
自分の人生について考えられるようになるからです。

「今日は何をしたいだろう。」

「今週は何を大切にしたいだろう。」

「本当はどこへ行きたいだろう。」

「誰と過ごしたいだろう。」

こうしたことを、
自分で考えられる。

予定が誰かによって埋められている状態では、
なかなかできません。

だから、
空白を怖がらない。

予定がないことを、
「寂しい」と決めつけない。

何もない時間は、
自分で使い方を決められる自由な時間です。

そして、
この自由こそが、
人付き合いの引き算によって得られる大きなものです。

もちろん、
人と会うことも大切です。

一人では得られない経験があります。

誰かと話すことで、
新しい考えに気づくこともあります。

困ったときに、
助けてもらえることもあります。

だから、
人とのつながりをなくす必要はありません。

むしろ、

「会いたい人には会う。
大切な時間には使う。」

という選び方に変えていけばいいのです。

「誰から誘われたか。」

ではなく、

「自分は行きたいか。」

で考える。

「付き合いだから。」

ではなく、

「自分にとって大切な時間か。」

で考える。

この違いだけでも、
予定の入り方は大きく変わります。

そして、
お金の使い方も変わります。

何となく参加していた食事を一つ減らす。

何となく買っていた手土産を見直す。

何となく参加していたイベントを一つ断る。

その分のお金を、
自分が本当に使いたいことに回す。

大切な人との旅行。

家族との食事。

自分の趣味。

将来のための貯蓄。

新しい挑戦。

どこに使うかは、
自分で決めればいい。

「付き合い」に使っていたお金を、
「自分が選んだもの」に使う。

それだけでも、
お金に対する感覚は変わっていきます。

そして、
何より大切なのは、
自分の時間を自分で決める感覚を取り戻すことです。

人生は、
誰かから与えられた予定をこなすためだけにあるわけではありません。

自分で選ぶ時間も必要です。

だから、
カレンダーに空白を残す。

断ることを覚える。

付き合う頻度を調整する。

「付き合いだから」という理由だけで、
予定を増やさない。

これだけでも、
毎日の生活は少し軽くなります。

そして、
空いた時間を大切にする。

何か新しいことを始めなくてもいい。

生産的なことをしなくてもいい。

ただ休むだけでもいい。

その時間があることで、
次の日にまた動けるからです。

SINGLESELFが大切にしている
「引き算」は、
何でも減らせばいいという考え方ではありません。

必要なものを残すために、
必要のないものを減らす。

それが、
引き算です。

付き合いも同じです。

大切な人との時間は残す。

自分にとって価値のある予定も残す。

でも、

「断ったら悪い。」

「空いているから参加する。」

「みんなが行くから行く。」

という理由だけの予定は、
少し減らしてみる。

すると、
本当に大切な予定が、
より大切に見えてきます。

人と会う時間が減るからこそ、
会いたい人に会える。

予定が減るからこそ、
一つひとつの時間を楽しめる。

お金を使う機会が減るからこそ、
本当に使いたいところに使える。

そして、
何より自分の時間が戻ってくる。

だから、
予定が空いたことを、
悪いことだと思わなくていい。

その空白は、
あなたのために残された時間です。

誰かに渡す必要はありません。

誰かの期待を満たすために、
使う必要もありません。

その時間を、
自分で選んで使えばいい。

人付き合いを減らすことは、
人を大切にしないことではありません。

むしろ、
大切な人との時間を守るために、
必要のない付き合いを減らすことです。

だから、

「付き合いだから仕方ない。」

と思ったときほど、
一度だけ考えてみてください。

「本当に行きたいだろうか。」

「今の自分に必要な時間だろうか。」

「その時間とお金を、
もっと大切なことに使えないだろうか。」

すぐに答えが出なくてもいい。

少し考える。

そして、
必要なら参加する。

必要なければ断る。

それだけでいいのです。

付き合いを減らすことは、
人生を狭くすることではありません。

自分で使える時間を、
広げることです。

そして、
その時間を何に使うかを、
自分で決められるようにする。

それが、
人付き合いにおける「引き算」なのです。

第5章 減らすと、本当に大切なものが残る

ここまで、
いろいろな「引き算」について考えてきました。

不要な買い物を減らす。

使っていないサブスクを見直す。

必要のない仕事を減らす。

「付き合いだから」という理由だけの予定を減らす。

一つひとつを見ると、
とても小さなことに感じるかもしれません。

サブスクを一つ解約したところで、
人生が大きく変わるわけではない。

買い物を一回我慢したところで、
何かが劇的に変わるわけでもない。

仕事を一つ減らしたところで、
急に自由になるわけでもない。

予定を一つ断ったところで、
人生が変わるわけではありません。

でも、
引き算の本当の価値は、
一つひとつの大きさではありません。

小さな余白が積み重なっていくことです。

毎月1000円の不要な支出を減らす。

毎週1時間の不要な予定を減らす。

毎日30分の必要ではない作業を減らす。

一つずつは小さくても、
積み重なれば大きな違いになります。

そして、
その違いは「減ったもの」だけではありません。

減ったことで、
新しく生まれるものがあります。

お金の余裕。

時間の余裕。

心の余裕。

考える余裕。

挑戦する余裕。

人と向き合う余裕。

つまり、
引き算とは、

何かを失うための方法ではなく、
余白を取り戻すための方法です。

例えば、
不要な買い物を減らせば、
お金が残ります。

そのお金を、
本当に必要なものに使える。

好きなことに使う。

将来のために残す。

大切な人との時間に使う。

選択肢が増えます。

サブスクを整理すれば、
毎月の支払いがシンプルになります。

何にお金を使っているのか、
分かりやすくなります。

仕事を減らせば、
時間が生まれます。

その時間を、
重要な仕事に使える。

家族との時間に使える。

休む時間に使える。

自分の未来を考える時間にも使えます。

付き合いを減らせば、
予定に余白ができます。

誰かに合わせる時間が減り、
自分で使える時間が増えます。

こうして見ると、
「減らす」という行動は、
実は何も奪っていません。

むしろ、
自分の手元に戻しているのです。

お金を戻す。

時間を戻す。

集中力を戻す。

自由を戻す。

そして、
自分で選べる状態を取り戻す。

これが、
引き算の大きな意味です。

私たちは、
何かを増やすことで、
人生を良くしようと考えがちです。

もっと収入を増やす。

もっと物を持つ。

もっと仕事をする。

もっと人脈を増やす。

もっと情報を集める。

もっと経験する。

もちろん、
増やすことにも意味があります。

収入を増やすことは大切です。

新しい経験も必要です。

人とのつながりも大切です。

でも、
増やし続けるだけでは、
どこかで限界が来ます。

物が増えすぎる。

予定が増えすぎる。

仕事が増えすぎる。

情報が増えすぎる。

人付き合いが増えすぎる。

そして、
本当に大切なものが見えなくなる。

だからこそ、
ときどき引き算をする。

「これは必要だろうか。」

「これは今の自分に合っているだろうか。」

「これを続ける意味はあるだろうか。」

「なくても困らないのではないか。」

と考えてみる。

その答えが、

「必要ない。」

なら、
減らしていい。

「もう役割を終えた。」

なら、
手放していい。

「今の自分には合わない。」

なら、
やめてもいい。

過去の自分が選んだものを、
未来の自分がずっと持ち続ける必要はありません。

昔は必要だった。

昔は楽しかった。

昔は大切だった。

でも、
今は違う。

そんなことがあってもいいのです。

人は変わります。

生活も変わります。

仕事も変わります。

価値観も変わります。

だから、
持っているものや、
続けていることも、
変えていい。

「一度始めたから。」

「せっかく買ったから。」

「今まで続けてきたから。」

という理由だけで、
これからも続ける必要はありません。

過去に使ったお金や時間は、
戻ってきません。

だからこそ、
これから先の時間をどう使うかを考える。

今の自分に必要なのか。

これからも残したいのか。

そこを基準にしていいのです。

そして、
引き算をするときに、
「全部なくす」という極端な考え方もしなくていい。

10個あるなら、
1個減らす。

毎月5つ買っているなら、
4つにする。

週に5つ予定があるなら、
4つにする。

毎日たくさんの仕事を抱えているなら、
一つだけ手放してみる。

それで十分です。

引き算は、
一気に人生を変えるためのものではありません。

少しずつ、自分に必要なものだけを残していくための考え方です。

そして、
この考え方を続けていると、
あることに気づきます。

「自分は、思っていたほどたくさんのものを必要としていなかった。」

ということです。

たくさんの物がなくても、
生活はできる。

たくさんのサービスがなくても、
困らない。

たくさんの仕事を抱えなくても、
価値を生み出せる。

たくさんの人と付き合わなくても、
大切な人との関係は残る。

たくさんの情報を追い続けなくても、
自分で考えることはできる。

そうやって、
少しずつ「なくても大丈夫」が増えていきます。

これは、
とても大きな変化です。

なぜなら、
「もっと必要だ。」

という不安から、
少しずつ自由になれるからです。

もっと買わなければ。

もっと稼がなければ。

もっと働かなければ。

もっと人と付き合わなければ。

もっと勉強しなければ。

もっと情報を集めなければ。

そんな「もっと」を、
一つずつ減らしていく。

すると、

「今あるもので、十分かもしれない。」

と思えるようになります。

もちろん、
向上心をなくす必要はありません。

挑戦していい。

成長していい。

収入を増やしていい。

新しいことを始めてもいい。

ただ、

「増やさなければ幸せになれない。」

という考え方からは、
離れていいのです。

すでに持っているものを見る。

すでにある時間を見る。

すでにある人とのつながりを見る。

すでにできることを見る。

そして、
それらを大切にする。

それもまた、
人生を豊かにする方法です。

SINGLESELFが大切にしている
「引き算」という考え方は、
何も持たないことを目指しているわけではありません。

必要なものまで捨てることでもありません。

ただ、

「本当に必要なものを見極める。」

ということです。

そのために、
余計なものを少しずつ減らしていく。

そうすると、
残ったものの価値が見えてきます。

本当に好きなもの。

本当に大切な人。

本当にやりたい仕事。

本当に使いたいお金。

本当に守りたい時間。

そうしたものが、
はっきりしてくる。

そして、
それらに集中できるようになります。

人生は、
何を手に入れたかだけでは決まりません。

何を手放したかによっても、
大きく変わります。

不要なものを一つ手放す。

余計な予定を一つ減らす。

必要のない支出を一つやめる。

やらなくてもいい仕事を一つ減らす。

そのたびに、
自分の人生に少し余白が生まれます。

そして、
その余白が、
次の行動を生みます。

休める。

考えられる。

挑戦できる。

誰かを大切にできる。

自分自身と向き合える。

だから、
「減らす」ということを、
マイナスだと考えなくていい。

減らすことは、
前に進むための準備でもあります。

何かを始める前に、
一つやめる。

何かを買う前に、
一つ手放す。

仕事を増やす前に、
一つ減らす。

予定を入れる前に、
一つ空白を残す。

そんな小さな習慣でも、
人生は少しずつ変わっていきます。

もし今、
毎日が少し苦しいと感じているなら、
新しい何かを探す前に、
一つだけ減らしてみてください。

使っていないもの。

払っているだけのサービス。

必要のない仕事。

気を遣いすぎる予定。

ずっと続けているけれど、
もう必要ではない習慣。

何でもいい。

一つだけでいい。

そして、
手放したあとにできた余白を、
すぐに別のもので埋めないでください。

ここが、
とても大切です。

せっかく予定を一つ減らしたのに、
すぐに別の予定を入れる。

サブスクを一つ解約したのに、
別のサービスを契約する。

仕事を一つ減らしたのに、
新しい仕事を追加する。

それでは、
また元の状態に戻ってしまいます。

減らしたら、
そのまま少し空けておく。

その余白を、
余白のままにしておく。

すると、
初めて気づくことがあります。

「ああ、こんなに時間があったんだ。」

「こんなにお金が残るんだ。」

「こんなに気持ちが楽になるんだ。」

「自分は、これくらいで十分だったんだ。」

その感覚を、
ぜひ大切にしてください。

人生を良くするために、
いつも何かを足す必要はありません。

時には、
一つ減らすだけでいい。

そして、
減らしたあとに残ったものを、
大切にする。

それが、
SINGLESELFの考える
「引き算の生き方」です。

足す前に、減らす。

増やす前に、見直す。

始める前に、やめるものを決める。

そうやって、
自分にとって本当に必要なものだけを残していく。

すると、
人生は少しずつ軽くなります。

そして、
軽くなった分だけ、
自分の足で前に進めるようになります。

何もかも持ったまま、
前に進む必要はありません。

いらないものを一つ置いていく。

また一つ置いていく。

そうして身軽になりながら、
自分にとって大切な方向へ進んでいけばいい。

人生を豊かにするために、
足すものを探すだけではなく、
減らすものを探してみる。

その小さな引き算が、
あなたの時間を守り、
お金を守り、
心の余白を守り、
そして、
本当に大切なものを守ってくれるのです。

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