やることが多すぎて、
毎日忙しい。
朝から予定が入っている。
仕事をしている。
帰宅してからも、
やらなければならないことがある。
勉強もしなければならない。
運動もしなければならない。
ブログも書きたい。
SNSも更新したい。
本も読みたい。
家のこともしなければならない。
もっと自分の時間も作りたい。
そう考えているうちに、
一日が終わってしまう。
そして、
「今日も何もできなかった。」
と思ってしまう。
でも、
本当に「何もできなかった」のでしょうか。
むしろ逆かもしれません。
やることが多すぎたのです。
私たちは、
何かを頑張ろうとするとき、
ToDoリストを作ります。
今日やることを書く。
今週やることを書く。
今月やることを書く。
そして、
「これを全部終わらせよう。」
と考える。
一つ終わったら、
次の項目にチェックを入れる。
また一つ終わったら、
次に進む。
それでも終わらない。
新しい仕事が入る。
新しい予定が入る。
新しい「やるべきこと」が増える。
そして、
リストはどんどん長くなっていきます。
最初は、
自分を助けるために作ったToDoリスト。
それなのに、
いつの間にか自分を追い込むものになっている。
「まだこれが残っている。」
「これもやらなければ。」
「今日中に終わらせなければ。」
そんな気持ちが、
少しずつ積み重なっていきます。
そして、
ToDoを消化することが目的になってしまう。
本当に大切なことよりも、
「リストを減らすこと」を優先してしまう。
これは、
少し不思議な状態です。
人生を良くするために、
ToDoを作っているはずなのに、
ToDoによって人生が苦しくなっている。
そこで、
一度考え方を逆にしてみます。
「何をするか」を決める前に、
「何をしないか」を決める。
これが、
今回のテーマです。
つまり、
ToDoを増やす前に、
Not ToDoを決める。
例えば、
「毎日ブログを書く。」
というToDoを追加する前に、
「ブログを書く時間は、
SNSをだらだら見る時間にしない。」
と決める。
「毎日勉強する。」
と決める前に、
「勉強する時間は、
必要のない情報収集に使わない。」
と決める。
「運動を始める。」
と決める前に、
「仕事から帰ったあと、
何となくスマホを見る時間を減らす。」
と決める。
新しい行動を追加するだけではなく、
その行動を邪魔しているものを一つ減らす。
これが、
Not ToDoの考え方です。
ToDoは、
「何をするか」を決めるもの。
Not ToDoは、
「何をしないか」を決めるもの。
どちらも大切ですが、
私たちはToDoばかりを増やしがちです。
だから、
いつも忙しくなる。
いつも時間が足りなくなる。
いつも「もっと頑張らなければ」と思う。
でも、
一日は24時間しかありません。
自分の体力にも限界があります。
集中力にも限界があります。
だから、
何かを始めたいなら、
何かを減らす必要があります。
新しいものを入れる前に、
古いものを一つ出す。
新しい予定を入れる前に、
不要な予定を一つ減らす。
新しい情報を取り入れる前に、
必要のない情報源を一つ手放す。
新しい習慣を始める前に、
今の習慣を一つ見直す。
それだけで、
人生に少し余白が生まれます。
そして、
余白があるからこそ、
本当に大切なことに集中できます。
Not ToDoは、
「何もしないためのリスト」ではありません。
本当にやりたいことを守るためのリストです。
例えば、
「夜はSNSを見ない。」
と決めたら、
その時間を自由に使えます。
「必要のないメールはすぐに返信しない。」
と決めたら、
自分の仕事に集中できます。
「すべての誘いに応えない。」
と決めたら、
自分のための時間を守れます。
「知らなくても困らない情報は追わない。」
と決めたら、
頭の中が少し静かになります。
何かを禁止しているように見えて、
実際には、
自分の時間を取り戻しているのです。
だから、
Not ToDoは「我慢のリスト」ではありません。
自分の人生から、
余計なものを引き算するためのリストです。
これからの章では、
なぜToDoだけでは行動が苦しくなるのか。
Not ToDoを作ると、
なぜ時間と心に余白が生まれるのか。
そして、
実際にどんなことをNot ToDoにすればいいのか。
具体的に考えていきます。
やることを増やすだけでは、
人生は軽くなりません。
時には、
「これはやらない。」
と決めることのほうが、
大きな一歩になります。
今日から、
ToDoリストだけではなく、
Not ToDoリストも持ってみませんか。
あなたの人生を変えるのは、
新しく追加した一つではなく、
思い切って削った一つかもしれません。
第1章 ToDoを増やすほど、なぜ苦しくなるのか
何かを頑張ろうと思ったとき、
最初にすることは何でしょうか。
多くの人は、
「やること」を書き出します。
ブログを書く。
本を読む。
運動する。
勉強する。
仕事をする。
SNSを更新する。
メールを返信する。
部屋を片づける。
買い物をする。
家族との時間を作る。
やりたいことも、
やらなければならないことも、
全部ToDoリストに入れていきます。
最初は、
それで安心します。
頭の中にあったものが、
紙やスマートフォンの中に整理されるからです。
「これで忘れない。」
「順番にやればいい。」
「全部終わらせれば、きっと楽になる。」
そう思います。
でも、
ここには一つ問題があります。
ToDoリストは、放っておくと増えていく。
一つ終われば、
また一つ入ってくる。
仕事を一つ終わらせたら、
新しい仕事が追加される。
メールを返信したら、
また新しいメールが届く。
ブログを書いたら、
次の記事を書かなければならない。
SNSを投稿したら、
次の投稿を考えなければならない。
勉強したら、
もっと勉強しなければならない。
こうして、
「やること」は終わりません。
一つ減ったと思ったら、
二つ増えている。
二つ終わらせたと思ったら、
三つ増えている。
だから、
いつまで経っても、
「全部終わった。」
という感覚を持てません。
そして、
ここから少しずつ苦しくなっていきます。
「まだ残っている。」
「今日も終わらなかった。」
「もっと効率を上げないと。」
「もっと時間が必要だ。」
「もっと頑張らないと。」
そんなふうに考えるようになります。
でも、
本当に必要なのは、
もっと頑張ることでしょうか。
もしかすると、
逆かもしれません。
やることを減らす必要があるのです。
私たちは、
問題が起きると「何かを追加する」ことで解決しようとします。
仕事が遅い。
だから、
時間管理術を学ぶ。
集中できない。
だから、
集中力を高める方法を探す。
運動不足。
だから、
新しい運動習慣を作る。
勉強できない。
だから、
新しい勉強法を探す。
お金が足りない。
だから、
副業を始める。
もちろん、
それ自体が悪いわけではありません。
でも、
何かを追加するたびに、
自分の生活に新しい負担も追加されます。
時間管理術を学ぶための時間。
新しい勉強法を試すための時間。
新しい習慣を維持するための努力。
副業をするための時間。
そうやって、
「問題を解決するための行動」が、
新しい問題を作ることがあります。
これは、
少し皮肉な話です。
人生を楽にするために、
やることを増やした。
でも、
やることが増えたことで、
人生がさらに忙しくなった。
だからこそ、
一度立ち止まる必要があります。
「これ以上、何かを足さなくてもいいのではないか。」
と。
例えば、
朝の時間を有効活用したいとします。
そこで、
「朝5時に起きる。」
というToDoを追加する。
さらに、
「朝に30分読書する。」
「朝に30分運動する。」
「朝にブログを書く。」
「朝に勉強する。」
と増やしていく。
最初は、
理想的な朝に見えます。
でも、
毎日それを続けるのは簡単ではありません。
寝る時間を早くする必要がある。
夜の予定を減らす必要がある。
仕事で疲れていても起きなければならない。
そして、
一日でもできないと、
「自分は続けられない。」
と落ち込んでしまう。
でも、
本当は朝のToDoが多すぎただけかもしれません。
だったら、
「朝5時に起きる。」
ではなく、
「夜遅くまでスマートフォンを見ない。」
というNot ToDoから始めてもいい。
「寝る前にSNSを見ない。」
「必要のない動画を見ない。」
「寝る直前まで仕事をしない。」
一つ減らす。
すると、
自然と眠る時間が早くなるかもしれません。
そして、
朝も少し起きやすくなる。
つまり、
新しい行動を無理に追加するのではなく、
邪魔しているものを取り除く。
この発想が、
Not ToDoの基本です。
ToDoは、
自分に「これをやれ」と命令します。
Not ToDoは、
自分に「これはやらなくていい」と許可します。
この違いは、
意外と大きいものです。
ToDoばかりを見ていると、
自分に足りないものばかりが見えてきます。
もっと勉強しなければ。
もっと働かなければ。
もっと運動しなければ。
もっと発信しなければ。
もっと成長しなければ。
「もっと、もっと。」
と、自分に要求する。
でも、
人間には限界があります。
時間にも限界がある。
体力にも限界がある。
集中力にも限界がある。
気力にも限界がある。
だから、
「もっとやる」だけでは、
いつか苦しくなります。
そこで必要になるのが、
「もうやらなくていい」を決めることです。
例えば、
毎日すべてのメールにすぐ返信しなくていい。
すべてのSNS投稿を見る必要はない。
すべてのニュースを知る必要はない。
すべての誘いに応える必要はない。
すべての仕事を引き受ける必要はない。
すべての資格を取る必要はない。
すべての人に好かれる必要もない。
そう考えるだけで、
少し肩の力が抜けませんか。
人生には、
「やらなければならない」と思い込んでいるだけのことが、
意外とあります。
もちろん、
本当に必要なこともあります。
仕事。
家事。
生活。
人との約束。
そうしたものまで、
全部やめればいいわけではありません。
大切なのは、
一つ一つを見直すことです。
「これは本当に必要なのか?」
「今の自分にも必要なのか?」
「やらないと、本当に困るのか?」
「誰かに言われたから続けているだけではないか?」
「昔は必要だったけれど、今は必要なくなっていないか?」
こうやって考えてみる。
すると、
「絶対にやらなければ」と思っていたことの中に、
実は「やらなくても困らないこと」が見つかるかもしれません。
そして、
一つ減らす。
それだけでいいのです。
Not ToDoを作るとき、
最初から人生を大きく変える必要はありません。
むしろ、
大きく変えようとしないほうがいい。
「SNSを全部やめる。」
ではなく、
「寝る前30分はSNSを見ない。」
「仕事を全部断る。」
ではなく、
「自分に必要のない仕事は、すぐに引き受けない。」
「情報収集を全部やめる。」
ではなく、
「目的のない情報収集をしない。」
このくらいで十分です。
小さく減らす。
小さく試す。
少し楽になる。
その感覚を確かめる。
それでいい。
SINGLESELFが大切にしている「引き算」は、
すべてを捨てることではありません。
必要のないものを一つずつ見つけて、
少しずつ減らしていくことです。
そして、
減らしたことで生まれた余白を、
本当に大切なことに使う。
これが、
「足し算」だけでは作れない人生の余白です。
ToDoリストを見ると、
「今日、何をやるか。」
が分かります。
でも、
Not ToDoリストを見ると、
「今日、何をやらなくていいか。」
が分かります。
これは、
思っている以上に大きな違いです。
やらなくていいことが分かれば、
迷わなくなる。
迷わなくなれば、
余計な時間を使わなくなる。
余計な時間を使わなくなれば、
本当に必要なことに集中できる。
だから、
Not ToDoは、
単なる「禁止事項のリスト」ではありません。
自分の時間と集中力を守るためのリストです。
そして、
そのリストは、
自分を縛るために作るものでもありません。
むしろ逆です。
「これはやらなくていい。」
と決めることで、
自分を自由にする。
「全部やらなくていい。」
と分かれば、
一つのことに集中できる。
「全部知る必要はない。」
と分かれば、
必要な情報だけを選べる。
「全部応えなくていい。」
と分かれば、
本当に大切な人との時間を守れる。
「全部頑張らなくていい。」
と分かれば、
本当に頑張りたいことに力を使える。
だからこそ、
ToDoを増やす前に、
一度Not ToDoを考えてみる。
何かを追加する前に、
何かを一つ減らす。
その順番に変えるだけで、
日々の感覚は少し変わっていきます。
もし今、
ToDoリストが長くなりすぎているなら、
新しいタスクを追加するのを一度止めてみてください。
そして、
そのリストを眺めながら、
一つだけ問いかけてみる。
「これは、本当に今日やる必要があるだろうか?」
今日ではなくてもいい。
今週ではなくてもいい。
そもそも、
やらなくてもいい。
そういうものが一つ見つかったら、
それをNot ToDoに移してみる。
たった一つでいい。
ToDoを一つ増やすより、
Not ToDoを一つ増やす。
その小さな違いが、
これからの時間の使い方を変えてくれるかもしれません。
人生を軽くするために、
いつも新しい方法を探す必要はありません。
時には、
今やっていることを一つやめる。
それだけで、
十分な変化になることがあります。
「もっとやらなければ」ではなく、
「これは、もうやらなくていい」。
この言葉を、
今日から少しだけ自分に許してあげてください。
第2章 「やらないこと」を決めると、時間が戻ってくる
一日は24時間です。
これは、
どれだけ頑張っても変わりません。
仕事が忙しい日も、
休日も、
調子がいい日も、
疲れている日も、
一日は24時間です。
それなのに、
やりたいことは増えていきます。
もっと仕事をしたい。
もっと勉強したい。
もっと運動したい。
もっと本を読みたい。
もっとブログを書きたい。
もっとSNSを発信したい。
もっと家族との時間を作りたい。
もっと自分の時間も欲しい。
やりたいことを並べていくと、
24時間では足りなくなります。
そこで多くの人は、
「もっと効率を上げなければ。」
と考えます。
朝早く起きる。
スキマ時間を使う。
移動中に勉強する。
食事をしながら動画を見る。
寝る時間を削る。
同時に複数のことをやる。
一分でも無駄にしない。
そうやって、
時間を細かく使おうとします。
もちろん、
効率化が役に立つこともあります。
でも、
効率化には限界があります。
なぜなら、
一日を30時間にすることはできないからです。
だからこそ、
別の方法があります。
やることを増やすのではなく、やらないことを減らす。
これは、
とてもシンプルな考え方です。
例えば、
毎日30分SNSを見ているとします。
一ヶ月で考えると、
かなりの時間になります。
そこから、
「SNSを全部やめよう。」
と考える必要はありません。
まずは、
寝る前の30分だけ見ない。
それだけでもいい。
一日30分。
その時間が、
自分の手元に戻ってきます。
30分あれば、
ブログの記事を少し書ける。
本を数ページ読める。
散歩に行ける。
家族と話せる。
何もせず休むこともできる。
つまり、
何かを減らすことで、時間そのものを増やすことができる。
もちろん、
実際の時間が増えたわけではありません。
24時間は変わっていません。
でも、
「自分が自由に使える時間」が増えた。
ここが重要です。
時間がないのではなく、
時間の一部を、
必要のないことに使っている。
そう考えると、
やるべきことが少し違って見えてきます。
例えば、
「ブログを書く時間がない。」
と思っていた人が、
一日の中で30分SNSを見ていた。
「勉強する時間がない。」
と思っていた人が、
毎日20分、目的のない情報収集をしていた。
「運動する時間がない。」
と思っていた人が、
帰宅してから1時間スマートフォンを見ていた。
こういうことは、
珍しくありません。
もちろん、
SNSを見ることが悪いわけではありません。
動画を見ることも悪くない。
休むことも必要です。
問題なのは、
「本当にやりたいことのための時間がないのに、必要のないことには時間を使っている」
という状態です。
だから、
新しいToDoを追加する前に、
一度だけ自分の一日を見てみる。
何に時間を使っているのか。
何に集中力を使っているのか。
何に気力を使っているのか。
そして、
「これは、なくても困らないかもしれない。」
と思うものを探してみる。
それが、
Not ToDoの最初の一歩です。
そして、
減らせるのは時間だけではありません。
集中力も戻ってきます。
例えば、
仕事をしているときにスマートフォンへ通知が届く。
メッセージが来る。
SNSの通知が来る。
ニュースが届く。
メールが届く。
そのたびに、
一瞬だけ画面を見る。
「あとで確認しよう。」
と思って仕事に戻る。
でも、
一度途切れた集中を、
完全に元へ戻すには時間がかかります。
これを一日に何度も繰り返していると、
気づかないうちに集中力が削られていきます。
だから、
「仕事中は通知を見ない。」
というNot ToDoを決める。
通知を一つ切る。
スマートフォンを別の場所に置く。
メールを確認する時間を決める。
それだけでも、
仕事の感覚が変わることがあります。
ここでも、
何か新しいことを始めているわけではありません。
ただ、
邪魔しているものを一つ減らしただけです。
この「減らす」という考え方は、
集中したいときほど効果があります。
机の上に物がたくさんある。
パソコンにたくさんのタブが開いている。
スマートフォンにたくさんの通知がある。
頭の中にたくさんの予定がある。
こうした状態では、
何をするにも少しずつ迷います。
「どれからやろう。」
「これはどうしよう。」
「このメールも返さないと。」
「この情報も確認しないと。」
「そういえば、あれもやらないと。」
一つ一つは小さなことです。
でも、
積み重なると、
頭の中がいっぱいになります。
だから、
頭の中を整理するためにも、
Not ToDoが役立ちます。
「今日はメールを何度も確認しない。」
「仕事中にSNSを見ない。」
「目的のない検索をしない。」
「今やっていること以外を同時にやらない。」
一つ決める。
それだけで、
今やるべきことが見えやすくなります。
そして、
心にも余白が生まれます。
これは、
時間や集中力以上に大切なことかもしれません。
私たちは、
「やらなければならないこと」だけでなく、
「やったほうがいいこと」にも囲まれています。
健康のために運動したほうがいい。
将来のために勉強したほうがいい。
お金のために副業したほうがいい。
人脈のために人と会ったほうがいい。
成長のために本を読んだほうがいい。
仕事のために情報収集したほうがいい。
どれも正しそうです。
だから、
全部やろうとしてしまう。
でも、
「やったほうがいい。」
と
「今の自分に必要。」
は、
同じではありません。
ここを分けて考えることが大切です。
運動は大切です。
でも、
毎日1時間運動する必要があるとは限らない。
読書は大切です。
でも、
毎月10冊読む必要があるとは限らない。
情報収集は必要です。
でも、
毎日何時間もニュースを見る必要はない。
人とのつながりも大切です。
でも、
すべての誘いに応える必要はない。
「大切なこと」と
「やりすぎていること」は、
別なのです。
だから、
Not ToDoを決めるときには、
「これは悪いことか?」
ではなく、
「これは今の自分に必要な量なのか?」
と考えてみてください。
ゼロにしなくてもいい。
減らせばいい。
これが、
SINGLESELFの「引き算」の考え方です。
例えば、
SNSを一日2時間見ているなら、
いきなりゼロにしなくていい。
1時間にする。
それでもいい。
メールを一日に20回確認しているなら、
5回にする。
それでもいい。
毎週3回飲み会に参加しているなら、
1回にする。
それでもいい。
毎日100件の情報を追っているなら、
10件にする。
それでもいい。
重要なのは、
「全部やめること」ではありません。
必要なところまで減らすことです。
だから、
Not ToDoは「禁止」ではありません。
「ここから先は、やらなくていい。」
という境界線です。
この境界線があると、
自分の時間を守りやすくなります。
例えば、
「夜9時以降は仕事をしない。」
と決める。
すると、
夜9時以降は仕事をしなくていい。
「休日は仕事のメールを確認しない。」
と決める。
すると、
休日は仕事から少し離れられる。
「食事中はスマートフォンを見ない。」
と決める。
すると、
目の前の食事や人との会話に集中できる。
「寝る前は情報を入れない。」
と決める。
すると、
頭を休ませる時間ができます。
このように、
「やらない」を決めることで、
自分の生活に境界線が生まれます。
境界線があるから、
休める。
境界線があるから、
集中できる。
境界線があるから、
自分の時間を守れる。
そして、
その余白があるからこそ、
本当にやりたいことを続けられるのです。
ここで、
少し面白いことがあります。
Not ToDoを増やしていくと、
ToDoが自然に減っていくことがあります。
例えば、
「目的のない情報収集をしない。」
と決める。
すると、
情報収集に使っていた時間が減ります。
「すべてのSNS投稿を見ない。」
と決める。
すると、
SNSに使う時間が減ります。
「必要のない予定を入れない。」
と決める。
すると、
予定そのものが減ります。
「使っていないサービスを放置しない。」
と決める。
すると、
不要な契約を整理するようになります。
そうすると、
最初は何も増やしていないのに、
時間が増えていく。
新しい手帳を買ったわけでもない。
新しい時間管理術を学んだわけでもない。
新しいアプリを入れたわけでもない。
ただ、
一つずつ減らしただけです。
これが、
引き算の面白いところです。
足し算の場合、
何かをするたびに負担が増えます。
でも、
引き算の場合は、
一度減らしたものが、
その後も時間や手間を奪わなくなることがあります。
一つ通知を切る。
その後、
毎日通知を確認する必要がなくなる。
一つサービスを解約する。
その後、
毎月料金を確認する必要がなくなる。
一つ不要な予定を断る。
その後、
その予定のために時間を空ける必要がなくなる。
一つ情報源を手放す。
その後、
毎日その情報を追う必要がなくなる。
つまり、
小さな引き算が、
未来の負担まで減らしてくれる。
これは、
とても大きなことです。
だからこそ、
「何を追加すれば人生が良くなるか?」
だけではなく、
「何を減らせば、人生が軽くなるか?」
という問いを持ってみてください。
この問いを持つだけで、
日常の見え方が変わります。
新しいアプリを見つけたとき。
「便利そうだから入れよう。」
ではなく、
「今あるもので足りないだろうか?」
と考える。
新しいサービスを契約するとき。
「便利そうだから使おう。」
ではなく、
「今の生活から何か一つ減らせるだろうか?」
と考える。
新しい予定を入れるとき。
「参加しよう。」
ではなく、
「この予定を入れるなら、何を減らす?」
と考える。
この視点があるだけで、
簡単にものを増やさなくなります。
そして、
自分の時間を大切にできるようになります。
人生は、
何を持っているかだけで決まるものではありません。
何に時間を使っているか。
何に集中しているか。
何に心を使っているか。
それによって、
少しずつ形づくられていきます。
だから、
自分の時間を守ることは、
自分の人生を守ることでもあります。
「やらないことを決める。」
これは、
怠けるための考え方ではありません。
むしろ、
本当に大切なことに力を使うための考え方です。
全部やらない。
全部知らない。
全部応えない。
全部頑張らない。
そう決める。
そして、
残った時間と力を、
自分が大切にしたいものへ向ける。
それでいいのです。
一日は24時間。
だからこそ、
その24時間に何を入れるかだけではなく、
何を入れないかを考える。
ToDoを増やす前に、
Not ToDoを一つ決める。
その一つが、
今日の時間を少し戻してくれるかもしれません。
そして、
その小さな余白が積み重なったとき、
「忙しいからできない」と思っていたことが、
少しずつできるようになるかもしれません。
人生を変えるために、
いつも新しいものを探さなくていい。
今あるものを、
一つ減らしてみる。
それだけでも、
十分に前へ進んでいるのです。
第3章 あなたのNot ToDoを一つ決めてみる
ここまで、
「やることを増やす前に、やらないことを決める。」
という話をしてきました。
でも、
ここで一つ疑問が出てくるかもしれません。
「じゃあ、何をやらないようにすればいいの?」
という疑問です。
Not ToDoという言葉を聞いても、
最初はなかなか思いつかないかもしれません。
「特にやめたいことなんてない。」
そう思う人もいるでしょう。
でも、
大きなことをやめる必要はありません。
むしろ、
最初は小さなことでいいのです。
「なんとなくやっていること。」
「なくても困らないこと。」
「時間を少しずつ奪っていること。」
こうしたものを探してみる。
それだけで、
Not ToDoは作れます。
例えば、
スマートフォンです。
朝起きて、
すぐにスマートフォンを見る。
SNSを見る。
ニュースを見る。
メールを見る。
動画を見る。
気づいたら、
30分経っている。
でも、
その30分で何を得たのかは、
よく分からない。
そんな経験はないでしょうか。
もちろん、
スマートフォンが悪いわけではありません。
SNSも悪くありません。
ニュースも必要です。
動画を見ることも、
休憩になることがあります。
問題なのは、
「目的がないのに、なんとなく続けている時間」
です。
だったら、
「朝起きて30分はSNSを見ない。」
と決めてみる。
これだけでも、
立派なNot ToDoです。
そして、
その30分をどう使うかは、
決めなくてもいい。
本を読んでもいい。
コーヒーを飲んでもいい。
ぼんやりしていてもいい。
何もしなくてもいい。
ここが大切です。
Not ToDoを作ったからといって、
空いた時間までToDoで埋める必要はありません。
「SNSを見ない時間ができた。」
それだけでいい。
なぜなら、
余白そのものにも価値があるからです。
私たちは、
空いた時間を見ると、
すぐに何かを入れようとします。
10分空いた。
じゃあ本を読もう。
30分空いた。
じゃあ勉強しよう。
1時間空いた。
じゃあ仕事をしよう。
そうやって、
空いた場所まで埋めてしまう。
でも、
それでは引き算になりません。
せっかく減らしたのに、
別のToDoを入れてしまえば、
また忙しくなります。
だから、
減らしたあとに生まれた余白は、
そのままにしてもいい。
何もしない。
休む。
考える。
ぼーっとする。
それも、
立派な時間の使い方です。
次に、
Not ToDoにしやすいのが「情報」です。
今は、
情報が多すぎる時代です。
スマートフォンを開けば、
ニュースが流れてくる。
SNSを見れば、
誰かの意見が流れてくる。
動画を見れば、
おすすめが次々に表示される。
検索すれば、
大量の情報が出てくる。
AIに質問すれば、
すぐに答えが返ってくる。
情報を集めようと思えば、
いくらでも集められます。
でも、
情報が増えるほど、
行動できるようになるとは限りません。
むしろ、
迷うことがあります。
「あれもやったほうがいい。」
「こっちの方法も良さそう。」
「この人はこう言っている。」
「あの人は違うことを言っている。」
どれが正しいのか分からなくなる。
そして、
また調べる。
また情報を集める。
その結果、
行動する時間がなくなる。
これは、
とてももったいない状態です。
だから、
「目的のない情報収集をしない。」
というNot ToDoを作る。
例えば、
「SNSで見つけた情報を、
すぐに全部調べない。」
「必要のないニュースを追わない。」
「目的がないまま検索を続けない。」
「同じテーマについて、
何人もの人の意見を延々と比較しない。」
こうしたことも、
Not ToDoになります。
情報を減らすというのは、
勉強をやめることではありません。
むしろ、
必要な情報に集中することです。
「今の自分に必要なのは何か?」
を決める。
それ以外は、
一旦置いておく。
それだけでいい。
次に考えたいのが、
「人間関係」です。
これも、
Not ToDoを考えるうえで大切な部分です。
私たちは、
人から誘われると、
つい応えようとします。
食事に誘われた。
飲み会に誘われた。
イベントに誘われた。
仕事を頼まれた。
相談をされた。
もちろん、
大切な人との時間は必要です。
人とのつながりも大切です。
だから、
すべてを断る必要はありません。
ただ、
「断ってはいけない。」
と思い込んでいないでしょうか。
本当は疲れている。
本当は行きたくない。
本当はやることがある。
それでも、
「断ったら悪いかな。」
と思って参加する。
その一回は小さくても、
積み重なれば、
自分の時間を大きく奪います。
だから、
「すべての誘いに応えない。」
というNot ToDoを決める。
もちろん、
大切な人との約束まで断る必要はありません。
「今の自分にとって本当に大切な予定か?」
を考える。
それだけです。
断ることは、
相手を否定することではありません。
自分の時間を守ることです。
そして、
自分の時間を守れるようになると、
本当に大切な人との時間も、
もっと大切にできるようになります。
仕事についても同じです。
仕事では、
「頼まれたら断れない」ということがあります。
もちろん、
責任を持ってやらなければならない仕事もあります。
でも、
「頼まれたことは全部引き受ける。」
という状態になってしまうと、
自分の仕事が終わらなくなります。
新しい仕事を引き受ける。
また新しい仕事が来る。
また引き受ける。
そして、
本当に重要な仕事が後回しになる。
だから、
「すぐに引き受けない。」
というNot ToDoもあります。
一度確認する。
優先順位を考える。
本当に必要かを判断する。
場合によっては、
断る。
あるいは、
期限を相談する。
それだけでも、
仕事の負担は変わります。
「No」と言うことは、
仕事をしないことではありません。
本当に重要な仕事を守るために、
余計な仕事を減らすことです。
そして、
もう一つ大切なのが、
「完璧主義」です。
これは、
Not ToDoにすると効果が大きいものです。
例えば、
ブログを書くとします。
タイトルを考える。
構成を考える。
文章を書く。
画像を探す。
SEOを確認する。
誤字脱字を確認する。
もう一度読み直す。
さらに修正する。
もっと良い表現を探す。
そして、
なかなか公開できない。
そんなときは、
「完璧になるまで直し続けない。」
というNot ToDoを決める。
「ここまでできたら公開する。」
という基準を作る。
これは、
前回のシリーズで扱った
「未完成でも出して、あとから育てる」という考え方にもつながります。
最初から100点を目指さない。
まず形にする。
公開する。
反応を見る。
改善する。
この繰り返しです。
完璧主義をやめるというのは、
適当にやることではありません。
終わりのない修正をやめることです。
これも、
立派なNot ToDoです。
そして、
Not ToDoは、
行動だけに限りません。
「考えすぎること」も、
Not ToDoにできます。
例えば、
「失敗したらどうしよう。」
「もっと準備したほうがいいかな。」
「この方法で合っているかな。」
「他の人はどうしているかな。」
そんなことを考え続ける。
考えることは大切です。
でも、
考え続けても答えが出ないこともあります。
そんなときは、
「答えが出ないことを、いつまでも考えない。」
と決める。
10分考える。
それでも分からなければ、
一度やってみる。
やってみてから考える。
このほうが、
前に進めることがあります。
つまり、
Not ToDoとは、
「何もしないこと」
ではありません。
余計な行動を減らして、
本当に必要な行動を残すことです。
だから、
Not ToDoを作るときには、
「何をやめるか」だけを考えなくてもいい。
「何を減らすか?」
と考えてもいい。
SNSをゼロにしなくていい。
30分減らす。
情報収集をゼロにしなくていい。
目的のない検索を減らす。
人付き合いを全部やめなくていい。
必要のない予定を一つ減らす。
仕事を全部断らなくていい。
すぐに引き受けることをやめる。
完璧主義を完全になくさなくていい。
終わりのない修正を一つ減らす。
このくらいで十分です。
むしろ、
このくらいのほうが続きます。
大きく変えようとすると、
反動も大きくなります。
「今日からSNSを一切見ない。」
「すべての飲み会を断る。」
「毎日情報収集をやめる。」
「仕事を全部断る。」
こうした極端なルールは、
最初は気持ちがいいかもしれません。
でも、
長く続けるのは難しい。
だから、
SINGLESELFでは、
大きく変えることより、
小さく減らすことを大切にします。
一つ減らす。
少し軽くなる。
また一つ減らす。
さらに軽くなる。
そうやって、
自分に必要なものだけが残っていく。
これは、
部屋の片づけにも似ています。
最初から、
「家にあるものを半分捨てよう。」
と考える必要はありません。
まず一つ、
使っていないものを手放す。
すると、
少しだけ部屋が広くなる。
その広さに気づくと、
また一つ減らしたくなる。
そして、
少しずつ部屋が整っていく。
人生も同じです。
一気に変えなくていい。
一つ減らす。
その変化を感じる。
また一つ減らす。
それを繰り返す。
やがて、
自分にとって必要なものが見えてきます。
だから、
今日からNot ToDoを作るなら、
まず一つだけでいい。
紙でもいい。
スマートフォンのメモでもいい。
そこに、
「これをやらない」
と一つ書いてみる。
例えば、
「寝る前30分はSNSを見ない。」
でもいい。
「目的のないネット検索をしない。」
でもいい。
「必要のない誘いを無理に受けない。」
でもいい。
「仕事をすぐに引き受けない。」
でもいい。
「完璧になるまで修正し続けない。」
でもいい。
何でも構いません。
大切なのは、
誰かのルールをそのまま借りないことです。
他人にとって必要なNot ToDoが、
自分にも必要とは限りません。
自分の生活を見る。
自分の時間を見る。
自分の疲れを見る。
自分が「なんとなく続けていること」を見る。
そこから、
一つ選ぶ。
そして、
一週間だけ試してみる。
一週間やってみて、
楽になったなら続ける。
必要だったと分かったなら戻す。
別のやり方に変える。
それでいいのです。
Not ToDoは、
自分を縛るためのルールではありません。
自分を自由にするためのルールです。
「これをしなくていい。」
そう決めることで、
自分の時間が戻ってくる。
「全部やらなくていい。」
そう分かることで、
心が軽くなる。
「今はこれだけでいい。」
そう決めることで、
目の前のことに集中できる。
だから、
Not ToDoを一つ決めることは、
人生を一つ狭くすることではありません。
むしろ逆です。
余計なものを減らすことで、
自分が本当にやりたいことを選べるようになる。
選択肢が減ることで、
自由になることもあるのです。
もし今、
毎日忙しいと感じているなら、
新しい時間管理術を探す前に、
一つだけ減らしてみてください。
もし今、
やりたいことができないと感じているなら、
新しい習慣を追加する前に、
邪魔しているものを一つ減らしてみてください。
もし今、
頭の中がいっぱいなら、
新しい情報を入れる前に、
一つ情報源を手放してみてください。
もし今、
人付き合いに疲れているなら、
もっと上手に付き合おうとする前に、
必要のない付き合いを一つ減らしてみてください。
そして、
もし今、
「もっと頑張らなければ。」
と思っているなら、
一度だけ問い直してください。
「本当に、もっと頑張る必要があるのだろうか?」
もしかすると、
頑張ることではなく、
減らすことが必要なのかもしれません。
人生は、
足していくだけではありません。
減らしながら、
整えていくこともできます。
そして、
減らした先に残ったものこそ、
今の自分にとって本当に大切なものなのかもしれません。
今日、
あなたが「やらない」と決めることは何でしょうか。
大きなことでなくていい。
まず一つ。
それだけで、
十分なスタートです。
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